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みんな、いっしょ

昨日の田村市の灯篭流しと花火大会。
メインストリート、というか商店街は屋台人でいっぱいでしたが、実は道を一般入った川沿いは驚くほど静かでした。さらに橋を渡るとそこは花火も良く見えて川を流れる灯篭も見えるという絶好のビューポイント。
でも実は穴場で、あんまり人はいませんでした。
暗い中、昨日も少し書きましたがビニールシートなどに座ったりしながら花火を見上げていると、ふと横から聞こえてくる英語。
「た〜まや」「か〜ぎや〜」「Beautifu!」


花火が上がる中聞こえてくる声。
私の聞き違いでなければ田村市に来ていらっしゃるアメリカの英語教師の方でいらっしゃるようでした。
そして花火が美しく上がる中、聞こえてくる英語の歌。
「〜♪〜〜♪〜〜」
アカペラの、でも私も聞き覚えの美しいソプラノ。
多分アメリカ国歌の「星条旗」ではないかと思うのですが、違っていたらすみません。
でも、その優しい声になんだか涙が出そうになったのでした。

東日本大震災の直後、福島から外国の方には避難勧告が出ていました。
第一原発から80kmから避難せよ。
と。
だから、外国からの花嫁の方や、仕事で来られている方、外国人教師の方なども殆どが福島を離れられました。
ブリティッシュヒルズに残られた方など、ごく一部いらっしゃり私達に勇気を与えて下さいましたが、外国の方が福島をいられない場所と思って逃げる。それが少し悲しかったのを覚えています。

ですがこのような記事がありました。
英会話教室ナビさん
ニューストピックより

『福島第一原発の事故発生によって、故郷米国に帰国していた福島県田村市の外国語指導助手(ALT)が再び同市に戻ってきたという嬉しいニュースです。
5月12日に市や市教育委員会を訪問、辞令を受けた8人の先生らは「田村に戻れて本当にうれしい」と話し、16日には、英語での授業や学習活動を再開するとのことです。
同市では10年前に中学校でALTを導入。昨年の時点で14人の米国人ALTが小中学校全28校で週1回程度、英会話や国際理解活動に携わっていました。
原発事故後に米政府が原発から80キロ圏外への避難勧告を出したことを受けて、14人は3月18日に田村市を離れ、同月下旬には相次いで帰国することになったそうです。
今回辞令を受けたのは、男性3人、女性5人。5人は以前からの継続組で、3人は新たな赴任となりました。
ALTの中には、家族や友人から日本に行くのを止められても、自分はすぐに戻りたくて説得したという方、事故の影響に今は不安はなく、早く生徒に会いたいと話す方などいろいろ。戻ってきたALTの今後の活躍が期待されます』

この5月というのは昨年の5月。
まだ震災の恐怖が残る中、戻ってきて下さった方がいて下さった事がとても嬉しかったです。
戻りたいと思って貰えたことも。

みんな、この土地が、この地に生きる人たちが大好きなのはいっしょ。
同じ花火を見上げて、一緒に笑いあい、歓声をあげられる。
それがどれほど幸せなのか、皮肉にもあの震災は教えてくれたのかもしれません。

楽しいひと時の後、私は
「ステキな歌をありがとうございました」
と声をかけました。
「Thank you」
と笑いかけて下さったその女性の顔は暗くて良く見えず、きっと再会しても解りません。
でも、あの綺麗な歌声と、一緒に見た花火はずっと、心の中の思い出に残るだろうと思います。
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