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終戦記念日と子供達の読書感想文

昨日はあえて話題にしませんでしたが、終戦の日、でしたね。
原爆忌よりもなぜか話題としては小さくなりがちですが、かつて日本で戦争が起こり、そしてたくさんの人が亡くなったことは決して忘れてはいけないことだろうと思います。

夏休みの宿題と言えば定番の読書感想文。
今の子供は本を読んだり感想を書いたりするのが苦手みたいなので時々指導する機会があります。
とはいえ、本の感想文というのは自分の言葉でないと意味はないので子供達から感想や意見を引き出す形を心がけていますが。
で、やっぱり指定図書の定番は戦争関連。
「かわいそうなぞう」「ガラスのうさぎ」などは私も昔読んだ記憶があります。

「せんせー、そかいってなに?」
「そかい? ああ、疎開ね。避難することよ。ここは爆弾が落ちるかもしれなくて危ないから、遠くへ逃げなさいってこと」
「ふ〜ん、地震の時のあれみたいだね」

そういえば、この辺の子供達も一時期ではありますが震災当初、多くが故郷を離れ避難しました。
あれも一種の疎開でしょう。
「僕たちは親戚の人の所に何日か泊めて貰ったけど、知らない人の所に泊まるのは嫌だった。早く家に帰りたかった」
子供達の本音が漏れ聞こえます。
「戦争って起きてもいいと思う」
「ヤダ!」
それは即答でした。
「地震の時、知ってる人が死ぬかもしれないって思ったら、すごい怖かった。たくさんの人が死んだって思ったらすごいイヤだった。自分の家に戻れないかもしれないって思ったらすごい悔しかった。
 戦争はそんなことを自分達でおこすんだから、絶対におきて欲しくないと思う」
 
戦争を知らない子供達。
でも、震災後しばらくしたテレビで避難していた浜通りの子供達が
「まるで戦争みたいだ」
と言っていました。
荒れ果てた街並み、家に戻ることもできず避難する日々。
同一視はできないでしょうが、震災も子供達にとっては確かに戦争の一つであったのかもしれません。
あの苦しみを味わったことで、戦争などに対する想像ができるようになったのだとしたら、それも震災から生まれた未来へつながる何かの一つなのかもしれません。

「その気持ちを素直に書けばいいんだよ」
と指導したお盆前。
休みが終われば子供達は夏休みの宿題のラストスパートに入るでしょう。
のんびりできるのはきっと今のうちですね。
子供達も。
私も…。
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