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嬉しいような寂しいような…

昨年の10月、うちにやってきた犬のコロは震災被災犬です。
浜通りから山を越えてきたと見られ、彷徨っているところを都路近くの商店で保護されました。
で、ペットボランティアさんのことで保護され、その方が貼っていた飼い主&里親募集の張り紙を見て私が預かることになったのですが、その後も張り紙を出したり、ネットのサイトに写真をアップしたりいろいろ飼い主さがしをしても見つかっておらず約半年以上。
日中仕事なので朝と夜しかかまってあげられない不良飼い主ではありますが、車から降りてくると散歩して貰えるとインプットされたようで、ぴょんぴょん飛び跳ねて迎えてくれます。
狂犬病の予防注射も終えてそろそろ飼い主登録を私に切り替えようかな、という話が出ていた時、母から声をかけられました。
「コロっていうのは元からの名前?」
「多分ペットボランティアさんが付けた仮称だと思うけど?」
「いや、うちの知り合いで浜通りから避難している人がいるんだと、隣の家で飼ってたコロにそっくりだって」
「えっ?」

詳しく話を聞いてみると
1、浜通りの警戒区域に家があり船引の仮設住宅に住んでいる人がいて、その人はたまに私の家の近くを通る。
2、その時に犬の散歩をしている私と、犬を見て犬が知り合いの犬に似てるなあと思った。
3、その家は店舗兼住宅で、店舗は母が使っている。で、その人は母と知り合いだった。
4、母に頼んでコロと顔を合わせ、たぶん間違いないんじゃないか、と思った。

と言う話でした。
写真を何枚か撮って行って三春の仮設にいらっしゃるという飼い主さんかもしれない方に話をしてみるとのこと。
本当にその家のコロであるかどうかは連絡が来てからの話ですが、飼い主さんが見つかるというのはとても良いことである反面、本当にそうだったら少し寂しいなあ〜と感じます。
でもペットボランティアさんに保護された時から
「おりこうさん」「ちゃんと愛情を受けて育った子」と言われていましたから、きっと飼い主さんも心配して探しておられるでしょう。会いたいと思っていらっしゃる筈です。

今年一月の3〜4巡目の一時帰宅からペットの持ち出しが許可されましたが、それ以前に逃げたり亡くなっているペットも多く、保護された数はそう多くは無かったようです。
たくさんの動物保護団体が福島入りして動物たちを救出し、今もシェルターで世話を続けていますが、その中で飼い主と再会できたペットはほんの一握り。家族の元に帰れたのはさらに僅かであると聞いています。
その幸運がコロに訪れるのなら、これ以上の幸福はないでしょう。


…今は連絡待ちですが、もし連絡が来たらできることを…返すにしても、預かり続けるにしても精一杯…してあげたいと思います。
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