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食べて応援

普段は、あんまりテレビを見る方ではないのですが、というか一人暮らしなのでワンセグで十分と、私は家にテレビを置いてないのですが、昨日は母の誕生日で実家に戻り、一緒に夕食を食べました。
その時にテレビから何度も聞こえてきた言葉が

「食べて応援しよう! FOOD ACTION NIPPON」

TOKIOの皆さんが、東北の食材を笑顔で食べるCMも流れたそれは、さかなクンと欽ちゃん達が東日本の海産物などを紹介するBSTBSの番組で、東日本の食品を食べて、被災地を応援しようというキャンペーンの一環であったそうです。
番組も面白く、嬉しかった半面、少し複雑な思いになりました。
これもまた、非難されるだろうな、と。

忘れません。
昨年のテレビで
「東北の食材を食べたら健康を害する」
と言われたことを。

確かにおそらく、今、東日本の天然食材を検査すれば、その90%以上に反応が出るでしょう。
原発の影響で、放射性物質が福島をはじめとする各所に飛び散ってしまったことはどうしようもない事実ですから受け止めざるを得ません。
放射性物質の影響というのは本当にどう出るか解らないから怖く、子供達の未来を考えたら避けるべきではあるのでしょう。

私達は東北の大地に生きてそこの空気を吸って生きています。
そして地の恵みに、海の恵みに生かされてきました。
だから、それを拒否したくもないし、するつもりもありません。
でも、いつか危険が出るかもしれないものを人に勧めていいのか、というと迷ってしまうのです。
原則、暫定基準値を超える品物は出荷されてはいません。
でもその基準も混乱の中決まったあいまいなもののままですし、放射性物質を避けようという方には福島のもの、東北のものというだけでも、避ける理由になるようです。
現に、ちょっと探すとこのキャンペーンへの非難も、不買運動の話も出てきます。

だから、本当に一品ごとに調査した放射性物質の量を明確に明記して、その上で選んでもらった方がいいように思うのです。
被災地救援の名目で、東北の物を無理に押し付けたいとは思いませんから。

TOKIOの皆さんだから、あんなに幸せな笑顔で食べてくれますけれど、嫌だと思う人もいるでしょう。
そう思わなくてはならない事がすごく嫌で。

私は内心、すごく複雑です。

本当に、どうしてこんなこと、考えなきゃならないんでしょうか?
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