昨年の秋頃から年内くらいまで福島県の子供達は皆、あるものをぶら下げていました。
個人用ガラス線量計。通称ガラスバッジです。
役場の職員と、18歳以下の子供と妊婦に配布されました。
1カ月と3カ月継続して調査して、その結果が配布されたのは昨年末から新年あけの事でした。
田村市は9割の子が0.1mμシーベルト未満。1以上を検出した子はいなかったらしいという話。
福島市では0.1以下が9%、0.5未満が78%、1未満が13%残りがそれ以上ということでした。
また相馬市などでは高い数値が出た家族に対して聞き取り調査をして、どうして高い結果が出たのかを調べたりしています。
二本松市の汚染石による建築物の件が発覚したのも子供のガラスバッジ調査がきっかけであったといいます。
福島県民をモルモットにしている、という意見もありますが福島に住むと決めた人達、その個人の不安解消や、今後の指針には有益なものであると私は思います。
ただ、このガラスバッジ、管理が大変。
特に幼稚園、小学校の子供達はビニールの名札入れのようなものに入れて、首からネックストラップをかけて持ち歩いています。
ケースが壊れた、忘れた、なくしたははよくある話。
ネックストラップを引っ張られて首が締まりかけたという話もあります。
また保護者は毎日の行動調査も書かなくてはいけなくて、かなり大変だった様子です。
そのガラスバッジがまた復活しました。
6月11日から3か月。
今回は希望者のみということらしいのですが、子供のほぼ全員が、今日から首に下げています。
避難の子達は地元自治体からと、田村市ので二つ持ち歩いている子もいるようです。
今のうちは物珍しくてマメにつけていますが、だんだんにめんどくさくなってくるのですよ。
その辺に置き忘れたり、付けるの嫌がってみたり。
外遊びとかには邪魔だし危ないので、まとめて預かって外に置いていたりとか工夫も必要です。
でも今後、子供達の健康を守る為に面倒でもやったほうがいいことです。
家の内部でも数値が変わるとか、逆に室内と外での違いは意外に大きくないとかこれで解ったことも多くあります。
子供達の安全や気持ちに注意しつつ頑張って続けていきたいと思います。