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現実と夢

今日の新聞のお話。
冷温停止宣言が行われるとのニュースは一面に載りましたが、私の目に留まったのは3面の記事。
実測値に基づく福島県内の積算線量と年間の推定線量です。
現時点で警戒区域も含めて最大の数値を検出したのは第一原発から西南西の大熊町のある地点で397ミリシーベルトだそうです。その土地の年間積算線量(推定 以下略)は485ミリシーベルト。
私達の住んでいるところから50kmも離れていないところでのその数値に、正直背筋が冷たくなります。
ダッシュ村のある浪江町津島は計画的避難区域。年間積算線量は約40〜20ミリシーベルト。しかし、そこから少し南下した南津島はその倍以上の70〜80ミリシーベルト。同じ町の警戒区域には200ミリシーベルトを超えるところもあります。
飯館村が有名になってしまいましたが、田村市のお隣。葛尾村にもホットスポットがありそこは年間積算線量は100ミリシーベルトを超えます。その飯館村は93〜7.5ミリシーベルト。平均で40〜50あるということです。
警戒区域でも計画的避難区域でもないエリアでの一番の高線量地は南相馬市のある地点で約年間20ミリシーベルト。
福島市、伊達市でも10〜18ミリシーベルトを記録するところがあり、内部被ばくを考えると40ミリシーベルト前後になる計算でしょうか。正直、心配になるし、特に子供を持つ保護者が不安になるのも解ります。
一方で、警戒区域内でも原発から西や南に位置するエリアは年間10ミリを切るところもあったりします。
我が田村市は警戒区域と元避難準備区域のホットスポットが約8〜9ミリ前後。以下高いところで5〜4。街中に行くにしたがって減って全体としては2〜3ミリシーベルトということになりそうです。

ええ、解っています。
なんとなく放射線に関する感覚がマヒしてきている感じ。
普通であるなら1ミリシーベルトを超える状況は以上なんでしょうけれど、こと福島で1ミリシーベルトを切るのは会津地方など一部の地域のみ。
中通り、浜通り地区であれば5ミリ以下は十分低いと感じられてしまうのです。
でも、これが現実。
福島で安心して生きて行くのはもはや夢になってしまいました。
けれど、文句を言ってももはや始まらない。
ならば、この地でできることをする。結局それしかないのだと思います。
それが嫌であるなら後は自主避難するしかないのですから。

県は健康診断などを強化して、全県で癌の死亡率が一番低い県になることを目指すと言っています。
本当に実現できるかどうかは解りませんが、そんな日を夢見て私達は頑張っていくしかないのでしょう


ちなみにトップの写真は今日の新聞の4コマ漫画。
こういうたくさんの人達の気持ちがサンタさんではないですけど、私達にとって何よりのプレゼントだと思います。
星新一さんの有名なサンタの話をなんとなく思い出しました。

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