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逃げるリスク、残るリスク

昨日お休みしたのは寝落ちです。
今日は、なんだかすごい大風。
犬が中に入れろと大騒ぎです。

…さて、インターネットでは既に美味しんぼ 福島編の最終話の話題があちらこちらで出ています。
内容についてはまあともかく、ベレッタさんのところに出ていた編集部の最終見解を読んで
思った事。
「結局一方向からしか見てないんだなあ」

「甘えた事言ってるなあ〜」
です。
内容については明後日までにニュースやHPにも出るのでしょうけれど編集部の言い分は
「健康被害を心配する人がいることは事実だ」
「そう言う人達の声を取り上げないのは間違いだ」
「解らないから危険だと思うなら逃げるべきだ。そして国や行政はそれを支援すべきだ」
ということのようです。

人間はどんな場所に住んでいても生きる限り、リスクは存在します。
例えば東京に住んでいれば交通事故や排気ガスの影響は福島より受けるでしょう。
もしかしたら人が多い分子供のいじめや人間関係も福島にいる時より複雑になるかもしれません。
放射能を避けて西日本まで逃げた先で福島ではまず無かったpm2.5の影響をうけることになることもあるでしょう。
日本に、いや世界においてまったく危険のリスクがない場所なんて無いと思います。
だからこそ、自分自身の意志と考えでどこに住むのが自分にとって一番いいかを考える必要があると思います。

放射能が危険だと思う。
だから逃げたい。
そう思うなら逃げていいと思います。
それを責めるつもりはないですし、それを否定したり、非難するのは間違っていると思います。
ただその時は自分の頭で考えるべきです。
住み慣れた場所ではない所で、知らない場所での生活がスムーズに行くかどうか。
安定した収入は得られるか、地域に馴染めるか、充実した生活を送れるか。
自分自身で天秤にかけて、どちらが重いかを決断する。
そして、自分の力でまずは努力をする。
最初から支援を当てにして、自分達は被災者、避難者だと殻に閉じこもっていては結局新しい生活に馴染めず、放射能による健康被害からは免れても、別の形で健康を害することになるのではないでしょうか?

震災後、私達は福島に残ることを自分の意志で選びました。
仕事を止め、見知らぬ土地で暮らすより、故郷で家族や友人と暮らすことの方が健康的、かつ意味のある生活を送れると判断したからです。
自主避難をした人も多くいますが、故郷を離れて生活した結果、福島に戻って来た人も少なくありません。
今なお、自宅に戻れず慣れない場所で暮らさなければならない人達は手厚く保護されるべきです。
でも、自分達で住む場所を選べる幸運を持っているのなら、まずは自分で行動すべきではないでしょうか?
最初から援助を期待しているのは「甘い」と言う気がします。

震災直後ならともかく、今回の話は少なくとも編集部の見解を見る限り明らかな周回遅れのような気はするんですよね。
福島で生活することを選んだ人を傷つけ福島に住めないと言ってまでやる話かと言うのも。

とりあえず月曜日、改めてスピリッツ見てからちゃんと文句を言おうと思います。

…正直、以前見て大嫌いになった人の見解を擁護されているあたり、悪い予感しかしないんですけどね。
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