私はアニオタ+マンガオタですので好きなマンガは色々あります。
神様が出会わせてくれた本は私に意味がある本、というのが持論なので男性向けから女性向けまで我ながら本棚に節操はありません。
お勧めしたい本も、好きだけどお勧めはできない本も(おぃ)色々ありますが、その中で、私が今、福島から他所に向けてお勧めしたい本があるとすればこの本
「はじまりのはる」
でしょうか。
同じ講談社モーニングKCの「いちえふ」もお勧めですが、こっちの方が私は好き。
講談社のまわしものではないですよ。
でも、一言一言、一行一行がすごくリアルで、正に福島で私達が思って、体験し、考えたことがそのまま描かれているような気がします。
舞台は福島県真船村。
(架空の村ということになってますがモデルは多分西郷村あたり)
原発からは直線距離80km。
警戒区域でも、避難区域でもない中通りの下の方にあたりますが原発からのあの「風」が吹いた時、
濃い風が山沿いに浪江、飯館、伊達の方を抜けて福島市の上まで行き、そのまま郡山から中通を下って行った時。30kmの田村市よりも多分放射性物質が降り届いたところです。
そこの高校生たちが主人公。
リアルに描かれているのは椎茸と乳牛経営の牧場の子達。
彼らの語る福島の今と、思いはほぼそのまんま私達の考えと=(イコール)です。
福島に住んでいる方が描いているだけに本当に私達の気持ちに近い所を書いて下さっていると思います。
勿論、作者の方もあとがきに書いているんですが福島59市町村 200万人。
それぞれが別の事情、別の考えで生きてます。
でも、きっと、皆同じだった。
「もう駄目かもと思ってみてた空、助けに行く人達が飛んでいた。
たった一晩、たった数日だったけれど、助けに来る人がいるって解るまで、寂しかった…」
本当に同じだったんだと思いました。
というわけで、今なおここに来て下さる方は多分、福島の今を
「住んでると鼻血が出る」
なんて思わないで下さる方だと思うので「はじめてのはる」お勧めします。
興味があったら見てみて下さい。
明日が終ればゴールデンウィーク。
今年は遠出しないのでマンガ三昧かスタンプラリーで終わると思いますが、楽しみです。