ここは原発最前線の町

美味しんぼ騒動にはとりあえず、しばらくは関わらない事にしました。
予想通り、美味しんぼを批難しすぎという擁護の声も大きくなってますし、とりあえず最後まで言いたいことを言ってみやがれと言う気で、生暖かく見守って行こうと思います。

さて、ある方のブログでこういうのを見つけました。

『食品中の放射性物質検査を見ていると私は危険を感じ、不安になります。私は
「行かない」「買わない」「食べない」
のフクシマ３原則を決めています。』

…まあ、いいですよ。これは別に。
食べたくない人に無理に食べてもらおうと思わないし、来たくない人に無理やり来て欲しいとも思わないし。
福島の応援は強制してやって貰うものではないと思ってますから。
ただ、呆れたのはこの下。

『でも、これは私だけではないみたいです』
と言って貼っていたのは福島の地元スーパーのチラシ。

ヨークベニマルのチラシだったんですけどね。
『春なのに福島産は殆どない福島県福島市のスーパーのチラシ』
「はあ？」
熊本県産人参、ミニトマトとか、茨城県産小松菜、レタスとかのところを大きく写してありました。

それを見て思った事。
「あ〜、本当にこういう人は自分の見たい情報しか見ないんだなあ。そしてそれを善意で拡散するんだなあ。だから美味しんぼみたいな作品が生まれるんだなあ」
と。

だって考えてみれば解るじゃないですか？
福島は東北なんですよ。高原野菜、春野菜の旬はこれからです。
野菜の旬はだんだんに北上してくる。アスパラやブロッコリーなんかは５〜６月が旬ですしインゲンその他も同じ。
まだ旬じゃない野菜を今が旬の南から仕入れて何かいけないんでしょうか？
加えて言えば地元スーパーには地元野菜のコーナーがちゃんとあって写真つき、名前付きで新鮮野菜も売ってます。
そっちを買って行く人も勿論います。
しかも、この広告の横にはちゃんと福島県産のいちご、とも本当は載ってます。
でもそこは写さないで他の県の野菜の名前のところだけ写しているんです。
はっきり悪意を感じますね。

何度も言いますが、福島を応援したりすることは強制じゃないです。
放射能が怖いから、福島県産のものを食べないという選択肢を否定するつもりはないです。
放射能が怖いから福島から逃げる。福島のものを食べないし、福島にも行かない。
それもそれぞれの自由です。

でも、福島の現状も知らず、知ろうともせずに福島をフクシマにしようとするのはやめて頂きたいです。
ホントに。

早く、非破砕型の放射線測定器が安価で納入されて、全量検査での出荷ができるようになるといいなあ。
そしてお米みたいに全部検査して結果貼って、それで買うか買わないかを選択してもらえるといいかも。そうすれば文句を言う人も少しは少なくなるでしょう。
まあ、「そう言う人」は結果添付してあっても
「隠ぺい」「あり得ない」「嘘だ」
と買わないのかもしれませんが。

…それに、本当はそんなのしなくても買って貰える昔が戻ってくるのが一番なんですけどね。