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地震に慣れるという事

震災以降、私の周りで困った現象が起きています。
行きつ戻りつしてなかなか進まない、原発の事ではなく、放射能の心配でも今のところはありません。
毎日のように続く余震と、それに伴う私達の変化です。
震災から約12日
東北では毎日のように余震があります。
というより余震の無い日はありません。
大体は震度2〜3なのですが、偶に4くらいのものもあります。
今日は震度5弱が2回ありました。
大震災での福島の震度は6弱でしたから、あの時とそれ程大差ない筈なのですが、
困ったことに私達はもう震度4くらいでは驚かなくなってしまったのです。
まして震度3なんてかなり揺れている筈なのにまったく、無関心。
平気で話や仕事をしていたりします。
最初は避難所の人たちを怖がらせてはいけないという虚勢でしたが今では本当に慣れてしまったのです。
地震に慣れてしまう。
これは気が付いてみたらとても怖いことなのだと思います。
地震への恐怖が薄れてきてこれくらい大したことないと思ってしまい、いざという時の対応が遅れてしまう可能性だってあると思うのです。

まあ地震速報よりも高い精度で、私達はなんとなく地震が来るのも感じられます。
地震の前に、地面が微かに鳴るというか、揺れるのです。
避難所のご老人などは、私達とは逆に地震が来ると身体が強張って動けなくなってし
まわれます。
恐怖が蘇ってくるのだそうです。
なんだか、ちょっと不安になります。

私達が、元の生活に戻れる日は来るのでしょうか?



私達の大地

福島県だけでなく、他の地方の方々にも原発の事故の被害は広がっています。
その際たるは野菜農家でしょう。
福島県もそうですが茨城や栃木などは今は少なくなった農業従事者が多く、野菜などをたくさん生産出荷しています。

その野菜に放射線物質が確認された。ニュースで返品、廃棄された野菜を見て涙を流したのは一人や二人ではありません。
今、出荷中の野菜はもう売りあげが出ませんし、今年、野菜、米を作っても売りものにならないだろうと生産そのものを見送るところも多いようです。
今後確実に起きる野菜、米不足は後の心配にするとしても私達の大地の恵みが安心して口にできるようになるまでいったいどれほどの時がかかるでしょうか。
実際に検出されている以上、それを食べてとお願いは誰にも言えませんが、やがて福島県の地鶏肉や豚肉からもなんて事になったら私達は何も食べられなくなってしまいます。
農業は苦労の割には実入りはあまり多くありません。作物と大地への愛と収穫の喜びが支えているのです。
東電は、育てた作物への愛や捨てられたそれらへの涙も保障してくれるのでしょうか?


原発で命がけの作業を続ける人々に一切の文句はありません。
ただ謝罪行脚なんてパフォーマンスを続ける東電の幹部には
私達が生きていく大地。美しい水と恵まれた大地がくれた満ちたりた幸せの食を早く返して欲しいといいたいです。
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