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テレビを見る時

今日、信じられないニュースを聞きました。避難地域の施設に取り残された方々が救助後亡くなった
その理由は限りなく餓死に近い栄養失調でその方々を世話する立場の職員は誰ひとりいなかったと。
これは誤解の入った誤報らしいですが、そんな事は絶対にあってはならない事です。
私達よりさらに原発に近い病院で休みなく入院患者の看護に当たっている方々がいます。
貴重なガソリンで室内待機の家庭を回って声をかける人もいます。
子供たちを避難させ自分は残って仕事をする職員もいます。ガソリン節約に泊まり込み避難所の方以上に着のみ着のまま働く職員も。
そして何度も繰り返しますが原発で命がけの作業をされている方々と避難された方々を助け守る為に心を砕き働く避難地域の職員の方々。
彼らも間違いなく被災者です。

宮城や各地の被災地もそう。
避難する為のバスも集まった人々の数や居場所を確かめる名簿も、被災者に配られるパンも、極端な話亡くなった方にかける布さえだれかが用意し運び、数え配らなければ人々の基には届かないのです
その方々だってひょっとしたら津波で家を失っているかもしれないのに。
家族が行方不明で探しに行きたいかもしれないのに。

ブログ開設以降たくさんの方々から励ましの声をいただきました。私達は決して全
てに捨てられたのではないと嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。

その気持ちでどうかテレビで避難された方々を見る時、彼らの為に働く人々の事も考え思い、応援して下さい。

きっと、その気持ちは皆さんの心に灯りを灯してくれるはずですから。

お風呂とアンパンマン

今日、避難所の方達の入浴が行われました。自衛隊の入浴支援があるという話もあったらしいですが、結局は必死にお風呂を直したデイサービスセンターの方々の尽力で実現したのです。
きっと、心と身体暖まったと思います。
今日、子供たちの心を暖めたものがもう一つありました。
6時からのアンパンマンとドラえもんのアニメスペシャル。
久しぶりのアニメにみんな釘付けです。何か速報が入れば止まる予定だったのですが最後まで見られたのはよかったと思います。

本当にこの避難所は恵まれていると思います。
ただ一つのものさえあれば被災地ですらないでしょう。

自由に歩ける空。

それさえあれば。

薄氷の上の平和

朝の食事の配給後、私達の半分以上は通常業務に戻りました。一週間ぶりにパソコンの前に向かい作業しながら迎える時間は一週間と何も変わらないように見えます。
正直に言えば一見何も変わりません。
朝の光も聞こえて来る小鳥の声も。一週間の震災の朝とほとんど変わりません。
朝の霜が消えて暖かい光の注ぐ様子はのどかなお散歩日和です。今も各地で苦しんでいる被災者の方々に見せたら被災地などとはきっと言えない程穏やかな光景。
けれど歩く人の姿なく全員がマスク手袋帽子で、一刻も早く建物内に戻ろうと足早に動く様子はやっぱり異様です。

そんな中、役場を始めいろいろなところが通常業務を開始しました。地元銀行や地元工務店なども大忙しのようです。
いろいろな店も避難していない方は開店しています。
そこに避難して来た方が買い物に来たりもしています。
他所からの通勤者はもう避難してしまったりこちらに来たくはないと休んだりしているようです。

今のところは放射線量は1.5マイクロシーベルト以下で他所とそう大差ないようです。
地元で仲間が測る数値を信用できなくなったら終わりなのでそれは信用しています。


いつもと変わらない一日。誰もがいつもと同じ笑顔で仕事をします。
一見平和な町並。
静かすぎる町。
その平和と静けさが薄氷の上の平和であることをみんな知っているのでした。

支援物資ショップ閉店

今日は気温氷点下
外は晴れていますが霜で真っ白です。

灯油不足なので避難所の方々にもご苦労をかけていますが私達も節約をして分けあってやりくりしています。
避難所も一応落ち着いてきたので私達は交替で通常業務に戻る事になりました。
震災後から開かれていた町民の寄附によって集められた服の配給窓口も一時閉じる事になりました。まだかなりの数がありますが避難の方々に一応ある程度は行き渡ったであろうという判断です。
確保しておき、今後に活用したり他所に送る事も検討するとか。
ここからの品を他所が果たして受け取ってくれるかという問題はおくとしても。

私達の今一番の心配は屋内待機で3日を過ごしている人達の事です。
震災直後から今日まで毛布を運び衣類を寄せてくれた多くの人達。
彼らが寒さや空腹に苦しんでいないか心配です。
避難所に来れば少なくとも空腹だけはなんとかなるのにと顔を見合わせます。
次々テレビで外国の方が避難される話を聞きながら逃げられない場所にいる私達に先はまだまだ見えません。

今の定期的に計り始めた放射線量は極端に高いものではないようです。でもマスコミの口に出さない認識はもう我が町はおろか我が市も汚染地域であるようですから。もし

全てが終わってもきっと我が市に観光に来る人はいなくなるでしょう。
それが少し、いえ、とっても悲しいです。
逆に私達が外に行った時、他の地の方々は普通に私達と接してくださるでしょうか?
間違いなく友人達や多くの方々は当たり前と言ってくださるでしょう。
でも敵は目に見えない放射線。相手に害はないか、私達の方が心配です。

いつかこんな不安が馬鹿な笑い話となり怯えすぎ。杞憂であったと笑ってブログを閉じられる日が来るといいのですが。
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