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震災の犠牲者たち

今日の毎日新聞(福島の新聞でないのがミソ)に福島の震災関連死が震災の直接死者数を上回ったという記事が載ってました。
福島のには昨日載っていたのか、明日載るのかもしれませんが。
震災関連死というのは地震による家屋倒壊や、東日本大震災で言うなら地震の直接の被害者ではなく、避難所生活での疲労や、精神的ショックで体調を崩したり、自殺したケースを言います。
福島県における震災の直接死者数は県の発表で1603人。
そして、各市町村に申請され、受理された震災関連死は1605人に及ぶのだそうです。
東日本大震災の直接死は15000人を超え、その半分以上が宮城県。次いで岩手県です。
福島の1600人というのは多いですけど、とっても多いですけど…全体から見ればまだ少ない方です。
でも、11月末現在の大震災関連死は宮城県が878人、岩手県が428人。
阪神大震災の時の関連死が919人と言いますから、ぶっちぎりです。
しかも、この数は減ることはまずないので、今後、多分、増える一方。
…いろいろとやるせない思いが胸に響きます。

福島は…どちらかというと過疎化の進む田舎ですから畑や田んぼ、自営などで働くご老人がけっこう多いです。
まあ、そのせいで若い人の働ける場が少なくて、原発を誘致したとかいろいろあるのですけれど、でも、震災前は毎日畑で働き、自分の食べるものを自分で作って、そして自分の家で生きて来た年配の方達が、自分の家を離れ、小さな仮設住宅、あるいは町中の借り上げ住宅で何もしない日々を過ごさせられていることが、どれほど心身にダメージを与えるか、これはもう自明のことです。
原発被害が無ければ、震災関連死はここまで増えなかったことは間違いありませんから
もう何回繰り返されたか解らない言葉
「原発事故さえなければ」
に尽きると思います。
仮設住宅も2年が経過して、そこに住む方にはいろいろと不便もあるらしいです。
でも、一方で
「知り合いの誰もいないアパートよりは、知人の顔が見れる仮設の方がまだいい」
という話も。
私達であれば、ネットやゲームなんてのに逃げられもしますが、年配の方達にはやはり友人知人、仲間、親戚。人との関わりが何より大事で必要なのだと思います。

自分の家で、のんびりしていられる私などが言えることではないですが、故郷に戻るのが簡単ではないのであれば、せめて穏やかな気持ちで暮らせる第二の故郷を、仮の街の呼び名でも構わないのですから作ってあげることとか…できないのでしょうか?
今後、少しでも震災関連死というあまりにも悲しい数値が伸びない事を祈らずにはいられません。
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