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銀魂夢主設定



反応してもらうとテンション上がっちゃうんですよ私信とか滅茶苦茶嬉しいんだ共演かなり考えるの楽しいんですがつか翡翠っち(←あ)大好きだ!!とこちらも勝手に反応して夢主設定にいきます。
私信とか即座の反応とか大好きです。ノリに乗ります。そんな単純な性格してるからジャンルがどんどん増えるんだよと自覚済みです。最早手遅れ←



では、ノリに乗って考えたのまとめ。

銀魂夢主
(これからこの子のことは女史と呼ぶことにする…のかもしれない。だって他に候補が浮かばない。○○主のレパートリーが尽きたてもいいます)


中野彩音(ナカノ サイネ)

元24歳OL→大したことのない商人家に転生。
父母から普通に愛され15歳まで育つが家を野盗に襲われ両親死亡。命からがら身一つで逃げ出し行き倒れているところを吉田松陽に救われる(村塾発足以前)。
恩人である松陽の意向で居候となり彼の補佐につき、生徒達からは小先生呼び。多分この時20歳前後。高杉や桂と出会うのはこの頃で銀時は松陽が拾ってきた時から家族となるが、生徒達はどの道家族だと思っている。
文化の違いに四苦八苦するものの元々義務教育は終えている為、勉学は窘める方。でも松陽ほど頭が良い訳なく、運動も出来ないので稽古も一番最初にバテる。家事は人並みだがとても美味しいということはない。精々家庭料理程度。子供たちにからかわれ懐かれしながら平和な日々をおくる。

攘夷戦争時には参加する生徒達を心配し、家事など身の回りの世話をするために彼らについてゆく。坂本との出会いはここ。彼らの家族としての使命感半場に小さく彼らを支えてゆくが、日に日に血に狂い変わってゆく元生徒らの姿を見ることが痛ましくいつ命が散るか分からぬ状況に恐怖に襲われ戦争終盤で逃げ出してしまう。この先このことは罪悪感として自身を苛むことになる。

戦場から逃げ出したあと今度はお登勢に救われ、彼女の元に住み込みで働く。恩返しをするためにスナックお登勢だけでなく他にもバイトを行いながら過ごし、次第に自立するもののスナックでは働き続ける。数年後、同じく彼女に拾われた銀時の再会。のち、原作に沿ってゆくこととなる。この時40代ながら何故か20代後半から成長しなくなる。栄養不足や精神的な問題とされているが、どうみても周りより一回り年だとは思われないほど。



人物相関図

松陽←
恩人→想い人へ。穏やかさと優しさに長年かけて惹かれていくが、想いは伝える気はなく片思いの立場を甘んじている。尊敬や憧れ、それらのものが全て合わさった対象。ずっと近くにいたいと願いながらも、身を引く覚悟はいつでもできている。
松陽→
妹のような家族のような、それでも恋人とも違う存在。家族が殺されたことに最初は同情して住まわせたが、役に立とうとする夢主を微笑ましく思う一方、段々近くにいるのが当たり前になってゆく。女と見ているが、それ以前に家族意識が強い。それでも一番身近な女性とは思っている。
松陽×夢主は松陽→←←←←夢主くらいの距離感。周りから見たら最早恋人通り越えて熟年夫婦ながら、本人たちは無自覚。報われるのか報われないのかわからない関係だといい。

銀時→
姉のような母のような、それでも初めて優しくしてくれた女性。先生のことを想ってるのは丸わかりで応援したいとも思ってるが、成長するにつれ構われたい→惹かれてるのを自覚する。美人じゃないのにあばたもえくぼ状態。片思いを甘受するけど諦めきれない可哀想な立場。
銀時←
2番目家族で本当の弟のようなもの。成長してもしてなくても心配。世話をやきたくなる。たまにお姉さん扱いされなくなって寂しいけど言えない。完全に家族愛。

桂→
小先生。松陽とは別の意味で尊敬出来る人。松陽と夢主の関係を尊いものに感じ、どうしても幸せになって欲しい人。甘やかされると嬉しい。でも恥ずかしい。きっと好きなんだと思うけど、松陽がいたからと自分で間引きをしている。
桂←
弟みたいな子で生徒。今も昔も真面目な子。生真面目具合は微笑ましい。しっかりしてるから凄いと思ってる。そんなに自分を尊敬しなくてもいいのにとも思う。これまた家族愛。

高杉→
小先生だけど年上の女。松陽と一緒にいるとムカムカするような寂しいような。初めは夢主に嫉妬してたが次第に嫉妬対象が変わっていった。でも仲良くしてるのを見るのは嬉しい。だからこそそれを壊した世界が憎い。彼女には黒く染まって欲しくないと願いつつも、今まで通りに接してくれるのが嬉しくて顔を出す。忘れたくても忘れられない人。
高杉←
弟みたいで生徒。最初は嫌われてると思ったしいじられていた。それも子供だからと可愛くは思う。やんちゃ坊主。今と昔のギャップが一番大きくて戸惑うけど、それでも大事な家族。犯罪を犯すことにやりきれぬ思いは抱くものの、それでも受け入れてあげなければと思う。それも家族だからこそ。

村塾組に共通して抱くのは家族愛と罪悪感と甘受すること。甘受することは罪悪感から生まれ、罪悪感は家族としての裏切りから生まれてます。つまりは悪循環。それでも家族愛を捨てきれなかったのは村塾時代が特別なものだったから。それでも2度目の逃亡を後悔しない日はないくらいに大きな意識となってるんだよ。不憫と言えば不憫なのかもしれないね。

ちなみにこの時代の生みの親は彼らが死んだ時に両親と認識してます。それまではやはり他人意識でした。それから坂本は面白いけど良くわからない人。弟とは思ってないけど年下意識は強いです。お登勢は恩人。ある意味松陽と同じ立場なのでこの人もかけがえのない人と尊敬はしてます。あとは母親みたいな。他は割愛。でもいずれ真撰組とか万屋とかその他諸々も関わらせていきたい。うん、願望。

とりあえずここまでは銀魂設定ながら、夢主は平凡で気が弱くて涙脆くてネガティブでツッコミなのにツッコミきれない普通の子ということで。ちなみに特技皆無。それが個性ということにしといて下さい。そんな夢主、彩音さんをこれからご贔屓あれ!
ちなみになんで彩音かというと響きが好きだから。「さいねー」とか呼び方なんか可愛くね?名字は一発で読めて普通ならなんでも良かったからです。そんなオチ←

初めまして、銀時くん

「今日から家族になる者です。よろしくね」
「…」


変な女だと思った。こんなボロボロでいきなり現れたガキに、こんなに優しく笑いかけるなんて。




み た い な !
見事に煽られました第二段。描ける時に描いて何が悪い!どうだろうかと言われて描かない奴がいるか。いやいないだろう←
もうこの際ノリに乗ろうか自重?知らんな勢いで銀さん幼少との出会いをば。ちっちゃい銀さん超好きだ。

夢主は自分も拾われたことあって慣れっこ。っていうか松陽先生のすっとっきょんな行動に慣れざるを得なかったともいう。銀さんは今までにないことに戸惑いって少し照れてればいい。照れ銀さん超かわいいと思うのだよ(…)
あーなんで実家に銀魂置いてきたんだろう。激しく後悔してるここ最近です。

『理不尽な駆け引きから始めようか』

(黒バス/相田)






「伊澄さん、一生のお願い!!」
「嫌」
「…まだ何も言ってないんだけど」
「相田の一生のお願いは一年の時に聞いてあげたもの」
「……じゃあ今年一年のお願い!」
「えー…」


聞くこと自体嫌だと体現するような同級生の表情にリコは口元をひきつらせるが、一々突っ込んでもしょうがないと懸命に堪える。つい昨日進級した自分たちだが、結局大きく何かが変わるわけでもない。それは伊澄の性格然り、そしてリコが所属するバスケ部の忙しさも然りだった。


「――という訳でまた今年もバスケ部のマネジやって欲しいんだけど」
「ことわ」
「お願いお願いお願い去年も伊澄さんいなかったら大変だったもん凄く助かったんだってなんだったらIHまででもいいから!ね、ね、お願い!?」
「…そんな必死にならなくても明日から新入生来るんでしょう?そのときマネージャー希望もいるかもしれないじゃない」


逃がさないと言わんばかりに肩を強く掴まれた伊澄は、顔を背けながら眉を顰める。必死過ぎて血走った目のリコが怖かったが、嫌なものは嫌だと遠回しに言う。大体新入生の入部も人数もまだ把握できてないのに同級生を誘うか、普通。伊澄の主張にリコはうっとたじろぐ。正論なだけに、ふてくされたように唇を尖らせた。


「ええー…じゃあ新入生勧誘は手伝ってくれる?やっぱり男ばっかりだとアレだし」
「それ日向から聞いた」
「え、本当!?」
「断ったけど」
「日向くんの役立たずーー!!」


主将の癖に何やってんのよ!?という理不尽な叫びは本人に届く訳がないが、同時刻別の場所にいた日向に悪寒が走ったのみリコ達が知る由もなかった。
リコの叫びに耳を塞いでいた伊澄は呆れたように彼女を眺めている。たまに同級生の言動が訳わからんと思うのは今更でありお互い様だ。


「じゃあ伊澄さんは何ならしてくれるのよ!?」
「逆ギレしないでくれる。大体私バスケ部関係ないじゃない」
「うぐ……!」


これもまた正論。だがキッパリ関係ないと言われ、どこかやり切れない怒りと虚しさに襲われ黙ったままでいるリコでもない。大体そんな消極的な性格してたらバスケ部の監督もだが、伊澄の友人もしてられないのだ。
人はそれを負けず嫌いというのだろう、微かにプライドのようなものを刺激されたリコはプチンと頭の奥で何かが切れた音を聞いた。


「わーかったわよ!ええ、わかった!!じゃあ新入生でマネージャーがいなかったらまた手伝ってくれるってことで!決定!!」
「…こら、ちょっと」
「だって伊澄さん、こうでもしないと一緒にいてくれないじゃない!?」
「はあ?相田、意味わからないんだけど」
「いつかわかるわよ!!!」


約束だからね!
そうビシリと指された伊澄はひたすら嫌そうな顔をしていたが、リコは構わなかった。というより頭に血が上っていたという方が正しいだろうか。
かくしてここに、本人の意向なんてどこかに飛んでいった賭が誕生する。
いつもなら軽々とかわす筈の伊澄も、今回ばかりは鳴り響く頭痛に頭を抱えるしかなかった。





理不尽な駆け引きから始めようか





(って訳だから気合い入れて勧誘するわよ!!)
(おい、それマネジ希望きたらどうするつもりだよ。杉原はいいのか)
(だからマネジ希望が来ないようになんとかするのがあんた達の仕事でしょうがー!?)
(((んな無茶な!?)))



原作ちょい前でリコリコ。リコリコは暴走してるだけです。百合でもいいけど←
友達だと思ってるのに先輩が淡白すぎてプチンとしてこうなったら維持でもバスケ部に関わらせてやると思ってるリコリコ。ただ単にリコリコ好きなだけです、はい。
というか2年生本気で好きだ。はよ木吉こい。


銀魂夢ネタ

べ、別にのせられた訳じゃないんだからねっ!!←…


まあなんというか?上でああ言ったけど見事にホイホイされたといいますか?ええ、銀魂好きだよ、うん。もうこれはあの方のことを『っち』付けで呼ばなきゃなぁ。みたいな感じでガッシガッシいきました。
ふはは、単純と言うがいいさ!!

これから書いていくか描いていくかはものっそ未定。いや寧ろ不明。
とりあえず設定もどき晒してみる。




絵でお分かりの通り大前提松陽先生夢で松陽先生→←夢主←他だと思われ。当サイトは報われない男たちが大好きです(えええ)

夢主の名前に呼び名はまだ未定。トリップというより転生です。ただしキャラクターも何も関係ない家に生まれます。出身は勿論現代です。江戸時代?…え?みたいな感じに育っていきます。普通の子です。腐女子でもオタクでも天才でもない子です。子というより成人済みだったけど。
んで、成人OL→転生で日々農家の家で平和に過ごしていきまして長女で唯一の娘ということで可愛がられます。戦争もなく多少貧乏でも幸せに過ごします。15歳で野盗に襲われるまで。
金目的の野盗でも強盗でもただ個人的な恨みでもなんでもいいけどもう野盗でいいや(←)に家族が襲われ両親は死んで命からがら逃げ出します。いきなりシリアス展開。あれこれもしかしてどこぞの嫁さん(…)の設定と被っちゃう?……よし、じゃあ借金の為売られたでもいいや(えええ)とりあえず家族と別離して絶望に追われながら逃げ出します。
あとは行き倒れを松陽先生に拾われ匿われ家事する代わりに置いて貰えばいいよ。このとき松陽先生は20歳位だといいです。まだ村塾開いてなければいい。んでぼちぼち時を重ねて開けばいいよ。松陽先生は20代後半でも30代でも美味しいから許す。
この調子だと銀さんたちからは姉扱いになるのかもなぁ。姉→気になる年上の女→さて、狙おうか、な変化には数年かかれば美味しいです。ちなみに村塾開く前から松陽先生←夢主で夢主は想い伝える気なくてでも松陽先生→夢主は妹みたいな子から常に一緒というか横にいるのが当たり前になってて村塾開いた後は恋人じゃなくて夫婦みたいな関係だといい。しかもお互い無自覚に。想いを伝えてないのに熟年夫婦。やっべこれ俺得←

あとはざっくり。攘夷戦争に子供らが参加するときは身の回りの世話をしに一緒に暮らして、戦争終わる前に精神的にやられて変わっていく彼らが見てられなくて出て行ってお登勢さんに拾われてスナックお登勢に住み込みで働くようになって同じくお登勢さんに拾われた銀さんと再会してもう後は流れのままに。
原作時には銀さんたちより年上だから大分お年。スナックお登勢で住み込みで働いてたまに他のバイトも掛け持ちします。実際の史実は普通に知っていて、食い違うこの世界にあたふたするような子です。
お登勢さんを慕っています。銀さんや新八、桂や高杉たちは弟分だと思ってます。神楽は娘のようなものだと思ってます。となるとお妙さんは妹か。真撰組とも仲は良いといいけどまだ絡ませ方は決めてません。ちなみに松陽先生のことは忘れません。
こんな感じでよろしく。

夢主の性格は割と気弱で本当に現代人っぽく。逆境に弱いタイプで周りを気にすることが出来ません。本心は適当に隠す子。ツッコミかボケかと言われたらツッコめないツッコミ。ある意味ただのへたれ娘です。純といえば純なのか。でも変な所で気が強ければいいよね。そんな子でお願いします。ちなみに剣とか扱える訳がねえ。戦闘とか出来る訳がねえ。頭も大して良くねえ。料理だって長年かけて培われた普通のお袋の味程度です。特殊能力ないのがある意味特殊能力。
実は鋼錬で考えてた子なんだぜ。無知で無能で平凡な子。また色んな作品にスピンオフさせたいから名称などなど詳しく決めていきます。
書くとは決めてないけどね!

『桜の下で再始動』

(黒バス/日向)
2年生になりました



春を象徴する桜が地球温暖化の影響で寂しくなる4月。
本日、今年また1年学年を重ねた伊澄は桜の木の下で黙々と弁当を食べていた。

去年は既に緑の葉が見え始めていたのに、今年は珍しく満開に咲き誇る桜の木は見事なものだ。それは入学式で『桜が見事に咲き誇るこの季節、』と校長が大々的に真実として語れる位に色鮮やかであり、今年入学する新入生のみならず様々な人々の目を奪う。だが伊澄がここにいるのはそんな乙女ちっくな理由なんかじゃなく、ただいつも使う校舎が騒がしいのが原因だ。
風通しもよく日陰もある。あとは桜の花びらが落ちてなきゃ最高だと、風情の欠片もない彼女は口をもぐもぐ動かす。


「……うるさい」


もさもさチマチマと、米粒1つ1つといっても過言じゃない量を箸で口元に運びながら伊澄はポツリと呟いた。
少し離れた所では真新しい制服に包まれ新たな生活に心踊らせる新入生や、それを自分のことのように喜びビデオを回しやカメラを動かすその親、去年からの新設校が故にたくさんの新入生に喜ぶ教師に、そして初めての後輩であり自分達以外の立場の生徒に浮き足立つ2年生がいる。その騒がしさは普段は周りなんて構わずマイペースな伊澄が逃げ場を探して右往左往するほどだ。
そのおかげで普段の倍疲れたのか、伊澄の口から溜め息は止まらなかった。


「…入学式なんて消えてしまえばいいのに」
「何物騒なこと言ってんだだアホ!!」
「、い」


頭に走る軽い衝撃に、伊澄はその衝撃の方向に従うように頭を揺らして眉を顰める。のろのろと振り向けばそこに想像通りの人物がいて、伊澄はむ、と頬を膨らませた。


「何するのよ、日向」
「お前が変なこと言ってっからだろ。こんな喜ばしい日に本物のアホか、バカ杉原」
「嘘じゃないもの」
「余計悪い!」
「…あ、お箸落としてる。日向、洗ってきて」
「何で俺が」
「じゃあ帰ろう」
「おま、今から新入生への校舎案内!」
「お昼食べないと私倒れるわよ」
「それ威張っていうことじゃねーし……お前と話してると部活前なのに疲れる」


ガックリと肩を落とす同級生を見ながら、じゃあ話してこなきゃいいのにと伊澄は毎度思う。結局日向はお人好しなのだ。その言葉を表すように叩かれた衝撃で落とした箸をぶつくさ言いながらも洗いに行く後ろ姿を見ながら、ついでに騒がしい人々の群を視界に入れた。


「…やっぱりうるさい」


新入生ってあんなものだったっけと丁度1年前の自分を思い出しながらポツリと呟く伊澄だが、その表情は不快感ではなく少し柔らかい。全く、1年って長かったような短かったような。
と、1年前の自分を思い描く……筈だった伊澄はなかなか思い出せないそれに首を傾げる。…あれ?1年前ってわたし、何してたっけ。全く思い出せない。


「…まあ1年も経てばそんなものよね」


自己完結する伊澄はうんと1人頷いた。正直言うと1年前どころか半年前の記憶でさえあやふやになっているし、その前に影かたちなくすっかり忘れることでさえ異常であるが、突っ込むことができる要員はこの場にいない。
と、おーい声をかけながら戻ってきた日向に、伊澄は手元の弁当に思考を戻した。ぐるるとタイミング良くなる腹の音に、ずいと手を伸ばす。


「日向、お箸」
「おいコラ、てめえ」


試合中のクラッチタイムのごとく真っ黒に笑いながら唸る日向に、洗われた箸を要求するために伸ばしていた手を引っ込めながら冗談よと首を傾げた。嘘だ、絶対嘘だ。伊達に1年クラスメートをしてない日向はこめかみをピクリと動かす。と、再度鳴る伊澄のお腹に、その切ない音を間近で聞いてしまった日向は深い溜め息を吐きながら仕方なく箸を彼女に渡した。ん、と受け取ったそれを弁当のご飯に刺し、伊澄はもくもく食べ始める。


「礼はないのかよ…」
「んー、じゃあ今度作った料理の差し入れ」
「……」
「お菓子がいい?」
「…弁当」
「了解」


交渉成立と言わんばかりに、完全に弁当に思考を向ける伊澄。ダメだ、かなわない。今まで何度思ったことか。最早数十どころか百超えてんじゃねーかと思う、日向は恐らく正しかった。
相変わらずちまちま食べ始める伊澄の横に、日向は力が抜けたのかぐったりとして座る。未だに少し離れた周りは騒がしい。首を傾げる伊澄に「人多いから、」と日向は呟いた。騒がしいからここから離れたくないだけだ。伊澄がそんな理由で納得するのだから、日向は更に溜め息をつく。


「……そういえばなんで日向がここにいるの?」
「(今更かよ…)あー、その、カントクがお前呼んでんだ」
「相田が?何」
「バスケ部の新入生勧誘手伝えって」
「無理。嫌。私帰る」
「……だよな」


ある程度予想していた日向は多少頭を抱えながらもその表情は呆れたようにしか見えない。大体呼び出しをかけた相田も一か八かだったのだ。断られる寄りの。


「大体私、バスケ部関係ないじゃない」
「…今年も手伝ってくれるんじゃねーの?」
「えー、面倒」
「お、前」


そこまでキッパリ言うか!?と若干傷付いた日向の叫びに構わず伊澄はもさもさ箸を進める。やっと半分が消化されたそれだが午後のHRまで残り十数分。
どちらにしろこの先が思いやられる。日向は眼鏡をしているというのに目にゴミが入った気がした。





桜の木の下で再始動





(あー、そういえばお前と初めて会ったときもこんな疲れた気がするわ。俺)
(あれ、そういえば私、なんで日向と話すようになったの?)
(は?)
(うーん、まあいいか)
(………………(もう突っ込む気力すら湧かねえ))




またまた始まりは日向から。1年前と被せたかったんだよ。うん。私が日向好きなだけだって?そうだけど何か←
クラスは誰と一緒にさせるか未だに決めてないので微妙に飛ばしながら書きたいとこだけ行きます。とりあえず次回はリコリコだな。それか小金井。黒子までの道のりは遠いけど…まいっか。

そういえばやっと先輩のキャラクターが定着しました。前に書いたのは再録するときに手直ししよう。そうしよう。

というわけで相変わらず気まぐれな原作沿いスタートです。
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