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兄さん救出部隊

見事に線画で落書きで終わったアラベスクとルフィ。最早夢絵とも言えないクオリティだけど一番描きやすくて素でイチャイチャほのぼの急接近コンビだったりします、私の中で。
いつも書こうとするとルフィ+アル←エースの筈がルフィ×アル←エースになるのも不可抗力です。今回描く予定だったエースが消えたのも不可抗力です。不憫な兄ちゃんが悪い(えええ)

管理人はD兄弟を愛してます←


セリフが見事に潰れたので一応
「エース助けるぞ!」
「はい!」

彼方完結おめでとうございます!

と、こっそりこの場で祝福の言葉をば。to葉月さま!

大好きな作品だったので思わず描いてしまいました。もう愛してます大好きな2人です!え?テスト中?ナニソレシラナイワタシ←
おおっぴらにするほどのブツじゃないのでこーっそりこーっそり。でも祝わずにはいられない。これ、本能かと。
服装は最終回?仕様アリアちゃん。ただ単にワンピースを着せたかっただけっていうねー。単純ですすいません。そしてこれからもこの二人が葉月さまごとほのぼのラブラブ幸せであることを祈っています!

とりあえず拙いブツですが葉月さまに捧げますーおめでとうございました!更なるご活躍いや寧ろフレンくんとかフレンくんとかバサラとか楽しみにしてます(はい、スルーして下さい)そしていつか葉月さまを抱きしめたいと妄想してます(スルーしてry)

描かせて頂きありがとうございました!

『一歩踏み出したお隣さん』

(ぬら孫/現代時シリーズ/首無)妖怪ホイホイなアンフェア嬢








「ひっ、」
「…すみません、壱様」


お声をお掛けするべきでしたね、と悲しそうに微笑むのは首無さんの姿。肩に触れたのに今は行き場もなく宙に浮く手と彼特有の顔を視界にいれて、自分でも制御出来ない怖気が彼をそんな顔にさせたのだから罪悪感が積もる。

だけど、如何せん『首がない』という首無さんの姿に慣れることが出来なかった。



妖怪や幽霊のようなオカルト類のモノはいないものだと思っていた私の世界にガッチリその現物が潜り込んで来たのはここ最近。大層な屋敷を構え年がら年中賑やかなお隣さんは、ヤのつく自由業だと思い込み、関わらないようにしていたのが一転したのだ。

どうやらお隣さん、奴良さんはヤのつく自由業どころか人外だったらしい。

偶然知ってしまったその事実に恐怖し、だがしかし未知なる世界過ぎるそれに泣き叫ぶ所かマトモに反応出来なかったことに何故かその人外な妖怪たちに無駄に尊敬されたことは真新しい記憶だ。こじつけだと思うそれだが、その時以来異常なまでに好意的に扱われすっかりビビる機会を無くしてしまったのはここだけの話。しかし、普通に接することが出来るのは、ヒトの形を模した総大将と敬われるお爺さんやそのお孫さん。そしてその側近の人たちだけで。つまりは外見上『人並み外れる姿』の妖怪にはまだ多少の勇気と気合いが必要だった。

―――首の無い、彼に反応してしまうのも仕方ないことなんだ。


「…総大将からの言付けで、夕飯を誘いに来ました。もしご都合が合えばいらしてくれると皆喜びます」
「は、はい。わざわざありがとうございました」
「その言葉だけで充分です」


ろくろ首の一種らしい彼の本当に嬉しそうに微笑む姿はイケメン(死語)なのだが、相変わらず目を逸らす私の行動に寂しそうに眉がハの字になっているのがわかる。ビクビクしてしまう体が彼をそうさせていた。こんなにあからさまなのに、それでも良くしてくれている首無さんに抱くのは最大級の罪悪感と拮抗する戸惑いだ。仲良くなりたいとは思ってる。もうここまで関わってしまえば今更だし。だけどやっぱり見慣れぬ、異常では済まされない姿に恐怖が湧いてしまうのがどうしても止められない。今まで、私にとっての『そういう存在』への認識は純粋な恐怖そのものだったから。


「では私はこの辺で。無理はなさらないでいいですから」
「っ」


マフラーで存在しない首を隠しながら頭を下げる姿に躊躇した。これで本当にいいのだろうか。あんなに良い――ヒトじゃないけど――ヒトだろうが妖怪だろうが無碍にしてるままじゃ相手を傷つける一方じゃないか。全てを受け入れる勇気なんて持ち合わせちゃいないし、大きな器だって兼ね備えてなんかいないけど。それでも寂しげな後ろ姿だけは放っておけなかった。


「――あの、首無さん!」
「は、はい?」
「わ、私、確かに首無さんのこと…だけじゃなくて正直言うと皆さんのこと本当に怖くてでもリクオくんやつららちゃんはまだ耐えられるんですけど、鬼の形をしていたりとか異様にデカいとか小さいのはまだ可愛いからいけるんですけどねっあと目玉が1つとか3つとか腕がいっぱいだとか嘴があるとか――その、首が無いとか、も怖くて怖くて仕方なくてっ!」
「……はい」
「ででででも人間って慣れる生き物じゃないですか!?」
「……はい?」


キョトンと首…はないけど頭を傾ける姿に構うことなく一気にまくし立てる。ハテナを浮かべる姿はやはりというか可愛いがここで戸惑ったら次の機会はないぞ私。


「子供の頃食べられなかったものでも大人になると食べられたり難しい作業でも段々テクニック覚えたり人付き合い学んだり包丁が握れるようになったり効率的良くなったりっ!!」
「そ、そうですね…」
「だ、だからなんというかその……私もいつか首が無いのも慣れますから!」
「はい……え?」


あああここまでくると恥ずかしくなってきたいやものすっごく恥ずかしい…!だけどここまできたんだ。最後まで、頑張れ私。ギュッと拳を握って固まる首無さんと目を合わせる。当たり前だが、首が無いのも視界に入るがここで引き下がる訳にはいかなかった。


「で、ですから、時間はかかるかもしれないですけど!でででも早く慣れるように頑張りますからっ、それまでビックリっていうか震えたりもするけど!いやでもこれは私がチキンだから仕方ないというか申し訳ないというか諦めてもらえるとというより気にしないで頂きたいというかっ!!――ね!?」
「――はい」
「そ、その…だから、」
「はい、それまで待ってます」


さっきと同じような、それでも先程よりも眩しい微笑みで頷く首無さん。その寂しさの混ざらない笑顔にどこかホッとする一方、やってしまったと頭を抱える私がどこかいるのは――うん、気のせいだよね。





一歩踏み出したお隣さん





(壱様、お椀よそいましょうか!?)
(ひ、い、いえいえお構いなく)
(壱様お酒は如何ですか!?)
(うぎゃあ!だだ大丈夫です私明日も出勤ですから!)
(…そうですか)
(……その、お茶だけ頂けますか首無さん)
(はい!勿論です!)

(……)
(……)
(…なんだあれ)
(今日の首無、やけに壱さんに絡むね…?)
(驚いてる場合じゃないです若っ!なんですか、壱様にお茶をつぐのは私の仕事なのにー!!壱様に近付くんじゃないわよ首無ぃ!!)
(ちょ、ちょっとつらら!?)
(そーだそーだ!色男は大人しく給仕に回っておけばよいのだ!)
(黒まで!?)
(…オレ壱様に胡瓜貰ったからどーでもいいーやー)
(少しは止めてよ河童!)



嬢、現代の妖怪ホイホイ編。首無と仲良くなってみましょう。ずっと書きたかったので満足してます。首無は若干へたれ目なのにな色男っぷりが好き。でも首がないのはやっぱり怖いと思うんだよね。

妖怪ホイホイ嬢は不本意なお隣さんです。これも家に侵入した総大将に嬢が気付いて出会えばいいよ。過去編と同じようなパターンで。畏れは相変わらずな無効化、というより現実から若干離れてるから故の妖怪ホイホイ万歳。
過去編に珱姫姉な嬢がいてそれの転生(じゃないけど)設定でも充分私が楽しいぬら孫シリーズです。


ぬら孫in嬢ダブル

テスト中って無駄に絵描きたくなるよねな勢いでモサモサと←
過去編嬢と現代妖怪ホイホイ嬢が転生設定にしたらこんなんだと思います。どちらもロングと微パッツンで決定。これでいいや。

いやしかし勉強しないとマズいんだが私…←←

『嬢、陰陽師の家で遭遇する』

(ぬら孫/初代時シリーズ/秀元、ぬらりひょん)嬢











最近の私の行動パターンに妙なものが加わった。

曰わく、妹姫を護衛する兄らには食事を与えていると聞いた。

曰わく、自らの命を助けたのにお礼はないのか。

とどのつまり、先日の『妖怪初遭遇事件〜勘違いで喰われかける姉。勘弁してくれ〜』が関与しており、更にはこんなことをしないといけないのにはその時出会い助けてくれた陰陽師――花開院秀元さんの仕業であるのは言うまでもない。
そう言えばチクチクと針のむしろになること必須。特にあのニヤニヤ顔の式紙ちゃんたちによるイビリプレイは結構胸にささるので仕方がない。溜め息をつきながら、私は最近は声もかけず入れるようになっている屋敷の門を潜った。
そう。ここは、花開院家の屋敷。つまりは秀元さんの家だ。


「秀元さーん、壱でーす。今日もお台所借りに来ましたー」
『クスクス、恵姫が来たねー』
『今日は何作ってくれるんだろうねー』
「っああ…式紙ちゃんたちか。入って良いかな?」


玄関で一応家主である秀元さんにと思い、誰も見当たらない屋敷に声をかければ、いつものように式紙ちゃんたちがふわりと出て来るのに心臓が跳ねる。最近は慣れたものだが、本当にふわり、と出て来るんだからたまったもんじゃない。そんな心臓に悪い登場をした式紙ちゃんが相変わらずクスクス笑いながらゆらゆら導くように揺れる姿に、これまたいつもの如く「お邪魔しまーす」と沓を整え中に入った。
妙な行動パターンとはこれのこと。是光さんに秀元さんから私宛ての手紙を受け取ったその日から、私はまちまちだが秀元さんに御礼と称して彼の家まで食事を作りにくるようになっていた。手紙を渡す是光さんの哀れむような表情は今でも忘れることは出来ない。哀れむ位ならなんとかしてくれとも思ったが、もう慣れる位来ている時点で手遅れ。それに、相手が苦手なタイプとは言え命の恩人とも言えるのは事実で、無駄な抵抗で精神を削らないことを胸に誓ったのも最近だった。


「さあて、夕飯迄には間に合わせたいなぁ。遅くに帰るのも危ないし。秀元さん、今日は何か食べたいものあるって言ってた?」
『肉料理が食べたいって言ってたよねー』
『昨日コッソリ採りに行ったよねー』
「……と、採りにっすか」


式紙ちゃんのとんでもない発言に引きつりながらもなんとか笑顔を作って返事する。…まさか盗んできてないだろうな、あの狐目。今までの行動上否定出来ない考えに思考を飛ばすと、何故だか今自室でダラダラ書物やら玩具やらを散らしているだろう秀元さんの姿が想像出来、頭が痛くなる。とはいえ、リクエストなんだから仕方ない。頑張るぞーと気合いを入れ、慣れ始めた道のりを進み台所の前で伸びをする。


「お借りしまーす」


と、いつものように台所に入った私。だが、いつもは人っ子一人いないそこに堂々と存在している人物にピシリと固まった。
え、……え?


「なんだ、今日はやけに食い物が多いな。客人でもいんのか?」
「……」


ガサゴソと食糧庫を探る青年の姿に動きが完全に停止する。泥棒、と一瞬思ったが、それは青年の風貌で見事に砕け散った。

人、じゃない。

姿形は人型だろうが、見ただけでわかる。その髪の色に。この時代有り得ない髪型に。目の色に。その瞳の輝きに。思わず呟いてしまった言葉が、先日の恐怖を蘇らせた。――そして、それは彼の耳にも入ったらしい。


「妖……?」
「――な、」


パチリと目が合った。視線がかっちり一致し、瞬時震える体だがなんとかぐっと堪える。真っ直ぐでどこか先を見ているようなその輝きに、逃げたくなかった。逃げる必要もないとどこかで感じていた。

だって私は、彼が誰なのか知っている。

物語の原点。大事な妹をかっさらって行く妖怪。魑魅魍魎の主となる――ぬらりひょん。
中途半端でうろ覚えの記憶が、ビビりながら今にもとんずらしたくなりそうな心と体を支える。なにより、私の声にこちらを向いた彼が、驚いたような様子なのが一番ビックリしたからかもしれない。何で初対面で信じられないようなモノの様に見られるんだろう。妖怪に。
相手が動かないことにほっとするが、こちらも動くタイミングを見失い固まったまま視線を逸らさぬまま汗を流す。ダメだ、動いたらいけない気がする。圧力のようにのしかかる空間に心も圧迫されそうだ。何でもいいから、この雰囲気を何とかして欲しかった。


「……………」
「……………」
「……お前、ワシが見えんのか?」
「ぅえ!?は、はい!」


ぬらりひょんからのいきなりの問に声が裏返る。予期せぬことだとはいえ(はっず!)と、顔が熱くなるのを感じながらかろうじて返事をすると、彼は更に驚きの表情を深めた。な、何なんだ一体。驚かれる要因もだが、質問の内容も訝しい。『見えるのか』って言われても見えるから反応したわけだし…。どうすればいいのかさっぱりなことにあ、だかう、だか口をパクパクと動かす。
頭がいっぱいいっぱいだからだろうか。次いで、ぬらりひょんが口を開いたとき、更に変な質問に私はまた間抜けな声を出すしかなかった。


「……お前、何だ?」
「へ?」


何だ、と言われましても人間ですが。
恐る恐る言葉を口に乗せれば、彼は眉にシワを寄せる。なんでそんな反応!?と若干傷つくが、またまた黙ってしまったぬらりひょんに、いたたまれなくなり私は心なしかしずしず体を縮こませた。勿論、更に心がチクチク痛むのはいうまでもない。

とりあえず、未だ消えないこの空気、誰でもいいから何とかしてくれないか。





嬢、陰陽師の家で遭遇する





((ひー、誰か助けてー!))
(なんやなんや、壱はん一体何があったん。いきなり式紙が戻って来たんやけど)
(秀元さん!(救世主ー!))(そう言えば式紙ちゃんたち消えてるし。いつの間に!?)
(…ってなんや、ぬらくんかいな。君また来たん?)
(ああ、秀元か。何だ、この娘は)
(ボクの知り合いや。公家の姫さんなんやけどおもろい子やで。なあ、壱はん)
(っ何でそんな親しげなんだあんたらぁぁぁ!!!?)
(ほらな♪)
(ああ、ナルホド)
(そこ!物騒な会話は止めい!)




初代時シリーズ。やっと真打ち登場ですどんぱふー。しかし書いてて秀元さん夢のように思えてならなくなって来たんですが…何故だ。ここから総大将に頑張って欲しいものだ。レッツ巻き返し。

ネタ時との変更点がここです。出会いのタイミング。それから総大将は何度も花開院家にこっそり忍び込んでるといいです。あれだけ親しげだったんだ。きっと秀元さんとの遭遇は多かった筈!(捏造)あと総大将は昼でも夜でも自由に歩けると信じています。流石に夜作りにこさせるのは…ね。珱姫に怒られちゃうよ、お姉さん←
ところで式紙ちゃんに名前はないのか。何となく辛いぞ。

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