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『憧れのファーストキス』

(探偵/帝丹組)嬢

・ぐっだぐだなファーストキスの話
・哀ちゃんが懐きたてホヤホヤ






テレビの中で向かい合った男女。お互いを一心に見つめ合う二人は共に見目麗しく、タイプじゃなくてもリアルでみたら思わず凝視してしまうと思う。流石は恋愛ドラマの主役を勤める有名俳優というだけあるか。その研ぎ澄まされた演出もだが、二人の甘く切ない演技も相俟ってこのドラマは今期最高の視聴率を叩き上げている。

と、鈴木さんがそう熱心に語りながら持ってきたビデオにより、偶然居合わせた少年探偵団を含め本日の毛利探偵事務所はテレビ鑑賞会の場となっていた。
クライマックスのキスシーンでは半数以上が顔を真っ赤にしている。全く初々しくて可愛いものだ。今更ベタベタな定番シーンに感慨を抱けずそう達観していると、一人乙女のようにキラキラ目を輝かせる。当たり前だが鈴木さんだった。


「はあ…やっぱり素敵!」
「うん、予想以上に面白かったしすっごい切なかった。流石園子オススメね!」
「でしょ!?あと主演俳優もかっこよさも最高なのよ、ああ私もいつかあんなに情熱的なキスシーンを王子様に…」
「はいはい、歩も!」


ドラマの感想よろしくキスについて語り合う乙女たちに対して、真っ赤になるのは元太くんと光彦くんだ。コナンくんもかと思いきや、彼は残念ながら呆れ笑いをしている。ちっ、本当に残念だ。
さりげなく期待していたベクトルがなかったので溜め息をつくと、当たり前だが乙女会議には参加せず傍にいた哀ちゃんに冷たい目で見られる。事情を暴露し気を許してから、彼女は私に対する遠慮というものを破棄してしまったようでこの視線も慣れっこだった。……嘘ですごめん、哀ちゃんそんな目で見ないで。
小さく精神的ダメージを受けているこちらを余所に乙女会議は白熱しているらしい。今回はドラマに感動した毛利さんも熱心に加わっているからストッパーが効かないのだろうか。ファーストキスはどのタイミングがいいかまでに発展していた。本当女の子って可愛いね。


「ファーストキスが海辺とかっていうのも、なんか憧れちゃうなあ」
「私は断然夜景が綺麗な高級ホテルね。二人っきりで輝く星を眺めながら…キャー!」
「歩はねえ、さっきのドラマみたいにツリーの下がいい!ね、哀ちゃんは?」
「別にどこでも。大体ファーストキスなんてタイミングの問題でしょう」
「おっと…ここでクールな発言きたよ…」


妄想を勢いよくブチッと切られ、鈴木さんはガクリと肩を落とす。話をふっていた歩ちゃんはきょとんとしていたが毛利さんは苦笑していた。さすが哀ちゃん、いっそ清々しいよ。
不満げな鈴木さんが哀ちゃんに小さく文句を言うのを毛利さんが宥めるが当の本人は気にもとめていない。気まずげに話を聞いていた光彦くんや呆れていたコナンくんはともかく、元太くんは哀ちゃんの言葉の意味がわからなかったらしく「どういうことだ?」と首を傾げていた。天然なんだかただの……いやなんでもない。仕方ないし簡単に「キスするのなんて勢いみたいなものだから」と説明してあげれば素直に頷く。うん、いい子だ。


「意識するのも人前でするのも恥ずかしいし、ドラマみたいに綺麗な場所でって上手くいくことの方が少ないんじゃないかな」
「そうなのか?」
「ほら、高木さんと佐藤さんなんて病室だったでしょう?」
「うん」
「あーでも病室も中々ロマンチックか…。でも基本部屋で二人っきりでっていうのが多いんじゃないかな。邪魔も少ないだろうし」
「#name#ねーちゃんはどこでやったんだ?」
「私?私は自宅だったよ。こう、流れで」
「おお、大人だな!」
「いやあ、照れますなあ!あははは…は?」


気付いたときには室内の空気が凍っていた。




ダン戦夢主

前書いてた子を絵付きでまとめ





手先が気持ち悪いくらい器用だが非日常に弱いLBX非保持者

ミソラ二中の中学1年生でバンらのクラスメート。
LBXには興味がなくどちらかというと体育会系。人見知りもしないので昼休みは男子に混ざって外で遊ぶ。割と常識人。
地味だが手先が細く恐ろしく器用で、床に落ちた小さなビーズを1つずつ拾えたり知恵の輪をすぐに解けたり図画工作系も得意。アミと友人になってからはLBXをいじりかたを何故か習得させられるようになるが最後までLBXを操作したいと思うことはなかった。

アミ経由でバン・カズらとは友人になるものの特別親しい訳ではない。アミに連れ回されキタジマに行ったことはあり、手先の器用さが因果して店長からはメンテナンスやカスタマイズのやり方を(流れで)学んだり、でも金かかるしやっぱりLBXいらないわーな日々を送る。
だがアミと友人になっていたのが運の尽きか、連れ回されるうちにLBX触る機会増えてアキレスいじったりハンターの調節付き合ったり、大統領暗殺とか聞いたときハア?ってなるくらい巻き込まれ始めたり。最終的にはその手先の器用さがLBXメンテナンス&調節に役立つということでシーカー入りしました。立ち位置はLBX技師(?)。手先器用だからってねーよ!訴えるものの店長からもTO社からも将来有望とお墨付きです。
基本巻き込まれたくなかったツッコミするしかない立ち位置で生きてる中1の子の話。



みんなと満遍なく絡む技師(?)(LBX…なんていえばいいの)で落ちは天然無自覚のバンくんかなあ。バンくんらに振り回されて生きればいいよ。
ツッコミには「LBXでリニア操作とかマジチートwwwww」とかwww使うんじゃないかな。文章では書かんが。

『お医者さん志望の夏目くん』

(夏目/夏目)妖怪見えない気付いてないでも纏われやすい夏目同級生








私は小さい頃から慢性の肩凝り持ちだ。あ、腰痛と冷え症もあった。とにかく血液の循環が悪いらしい。
その症状が顕著に現れるのが肩と首と腰なんだから鍼灸や整体にお世話なることは昔から多い。肩凝りからの頭痛や眩暈がキツいし、仕方なかった。とはいえツボ押し機とか使うことも沢山あって、周りからはよくおばさんくさいと言われたものだ。


「ま、それは今もなんだけど」
「へ、へえ……」
「もう体質だから仕方ないよね」


昼休み、偶然一緒することになった同級生の夏目くんに向かいながら溜め息をつく。夏目くんはその話を聞いて何故か空笑いして挙動不審になっていたが、同級生が慢性の肩凝り持ちとか笑うしかないからだろう。
仕方ない、そう仕方ないのだ。自身の体質は今更だ。もう何年か前に諦めている。おばさんは多少傷つくけど。開き直りながら売店で買ったサンドイッチをパクリ。うん、美味しい。
ふと正面を向くと夏目くんがこちらをじっと見ている。けど目が合わないからぼーっとしているのだろうか。凄く美味しそうなお弁当があるのに食欲がないのかな。サンドイッチを口に突っ込んで不思議そうに見ていると、彼はハッとして慌てて笑った。なんでもない、といいながら。


「その……みよじ、昔からっていつからなんだ?」
「ふむ?」
「(ハムスター…)いや、その、肩凝りとか?」
「む、むぐ、んぐ。えーっと幼稚園からとかそんなぐらい?」
「(そんなに長いのか…)」


夏目くんは真剣な顔をするものだから答えるが、ふと昔のことを思い出すとこの肩凝りでいろいろ苦労したこともあったものだ。「そういえば小さい頃は治らない痛みに泣いたこともあったなー」と世間話ついでに言ってみる。すると黙り込んでいた夏目くんは驚き「ええ!?」と声を上げた。え、何。驚かれたことにこちらが驚く。てっきり同情されるかと思ったのに。ぐいと詰め寄られて肩まで掴まれる。夏目くんの行動に更に驚き固まってしまった。


「痛かったってそんなに!?」
「え、ええ、うん」
「肩凝りとか腰痛とかだけで済んでるのか!?」
「えええええ」


済んでいるのかと言われてもこれ血行不良だし、ああもしかして壊死とか梗塞とかそんなんだろうかと思ったがそんな大層なことになったことはないし、肩凝りと腰痛だし、と口をもにょもにょさせてしまう。夏目くんはお医者さん志望なのかしら。
すると「他に怪我しやすいとか!」だなんて言われる。そういえば怪我はしやすい方か。肩凝り腰痛が酷いからあまり気にしたことはなかったけど昔からよく変なところで転んで怪我とか捻挫をしたものだと、頷いた。


「ほら、私鈍臭いし」
「いや、そんな…」
「でも慣れてるから怪我の手当てできるんだ、私。ツボとかもいっぱい勉強したし」
「……」
「おかげでほら、血行を良くするツボとか知ってるし、ダイエットのツボとか知ってるんだよ」


そう掌の間接から指2本分下を押しながら笑う。夏目くんは俯いていて顔が見えない。そういえば肩掴まれたままだから近いなあ。夏目くんは一体どうしてしまったんだろう。お医者さん志望だからか。やっぱりそうなのかな。
凄いなあ夏目くん、と思うがお弁当も食べず止まってしまった同級生が心配になってきて、笑い続けるのもいい加減苦しい。本当に大丈夫なのかな。顔を覗こうけれど肩を掴んだ腕は外れないし、苦し紛れに首を傾けるしかない。
と、ふと夏目くんの切なげな表情が見え、え、とこちらも固まってしまう。夏目くんは美人だ。自覚はないけどとても美形で、かっこいいというより美形だと思う。そんな人のそんな表情、見てはいけないものを見てしまった気になるのは何故だろう。でもそれより苦しそう、っていうのが何より気になって、


「な、夏目くん?」


思わず声を出してしまうと、何故か声が震えてしまいしまったと思った。
だが夏目くんの耳には届いたらしい。よく見えなかったがハッと目が見開いた。次いでバッと顔を上げられ、その拍子に目がばっちり合う。改めて近い、特に顔が近くなった。
なんか少女漫画のドッキリみたいだと思いながら真っ直ぐに見た夏目くんが固まったのがわかる。あ、夏目くんって初なんだ。睫毛は長いし(私より長いんじゃないか…)(悔しい)色素が薄いのがよくわかる。やっぱり美人だなあと呑気に観察していると彼の耳元がじわじわ赤くなっていくのがわかった。


「…大丈夫?」
「う、うわああああああああ!?」
「わ、!」


悲鳴を上げられ漸く手を離され、っていうか押されて距離が遠ざかる。後ろに転びそうなのを堪えて、夏目くんはどうしたんだろうと目の前を見れば先程までじっくり観察していた同級生は地面に突っ伏している。って突っ伏し…!?
声をかけようかと思ったが耳が真っ赤だからよっぽど恥ずかしかったんだろう。なんか唸ってるし自己嫌悪にでも陥ってるのだろうか。こっちも確かに恥ずかしかったが……夏目くんって可愛いなあと思ってしまった。彼の膝元にあったお弁当はぐちゃぐちゃながら奇跡的に中身を零さずにすんだみたいだ。彼の横にちょんと位置している。お箸は落ちてたけど。
しかしこの状態はどうすればいいんだろう。男の友人は多いけどこんなことになったことはない。どう声をかけるべきなのだろうと途方にくれる。


「(っていうか立場的に普通逆なんじゃあ…)」


私も照れて慌てるべきだったかなと今更ながら思う。とりあえず昼休み中には立ち直ってくれるといいけどと、未だ動かない(ちょっと拳とか肩とかは震えていた)夏目くんを見て願うしかなかった。


その日の午後、予想通り夏目くんとは一切目は合わなかったのだが(思いっきり目を逸らされた)、帰宅してから気が付いた。
いつもあんなに重かった肩が普段より軽くなっていた気がした。





お医者さん志望の夏目くん





(あ)
(あ)
(おはよう夏目くん。昨日はあのね、)
(おおおおはようみよじ!!ああああのじゃあ俺用事あるからごめん本当にごめん!!)


(え、いやあの…………逃げられた)(もしかして夏目くんがツボ押してくれたのか聞きたかったのに)


(駄目だ顔が見れない恥ずかしい…!)(憑いてたやつらを追っ払う為とはいえなんであんなに接近してしまったんだ俺は…!)




見えない聞こえないだが憑かれやすい(重さとか)感じやすい同級生とこれから同級生に憑いた妖怪を追い払うのに孤軍奮闘する羽目になる夏目。
夏目くんは美形でよろしいけど女慣れは絶対してないし絶対純情で初だろうと思います。周囲に余り女っ気はないし塔子さんは女性らしいけどそういう路線で論外、多軌ちゃんは割と勇ましいし女というより友人枠に入ってそうだから尚更。いざ接近すると女より乙女っぽいんじゃないかな。そういう妄想。
あと自身の経験上、気付かないとはいえ妖怪関係で辛い思いをしてきた夢主には割と同情気味。夢主は慣れてるし仕方ないと思ってます。肩凝りだもん、普通にあるもん。しゃあない。

続ける予定はからっきしないけど割と楽しかったから次はこれの夏目視点か、もしくはニャンコ先生でも投入してみたいものだと画策してみる。


ネタ嬢

ネタのまま放置してる嬢をそれぞれ描いてみたらそろそろ使いまわしで変化させる要素が無くなってきて困っただが楽しかった。
以下簡単な設定。



inP3
ベルベットルームと自室のクローゼットが繋がってキタローと交流している医者になる前の高校生で一番メンタル若い状態通称若嬢。人生のせちがらさをまだまだ知らない未熟っぷりなので巻き込まれるとかその辺詰めがただでさえ甘いのに更に甘い。キタローとはコミュ関係なくまろやかな日々を過ごす、と思う。悲恋になると思われるがまともにラブラブできればいい。キャラクターはベルベットの住人&キタローとしか交流しない。番外編でハム子がきたら面白いかもと思いはする。P4への派生は不明。
基本私服。


inGX
デュエルできないのに不本意ながらDAに入ることになった嬢。学力はトップだがデュエルの実力は底辺だからオシリスレッド唯一の女生徒になり学園内からも劣等生扱いされる酷い位置にいる。遊戯王=カードに命懸け=死亡フラグしかないぐらいには理解しておりどうにかDAから転校できないか四苦八苦してる。十代と同じ寮なのでDAの数ある騒動に巻き込まれるのは必然的であり、1期は学業に専念しながら三幻魔の件の余波を受けボロボロに、2期はジェネシス初戦負けして平和に暮らせると思ったら白関係で結局十代に振り回されクタクタに、3期ではデスデュエルしなくて退学できるよっしゃと思いきや異世界に行って特に泣くことになるだろうと予測される。ただ医師知識で活躍はすると思うよ。デュエルはできん精霊は見えん遊戯王と全く関わりないそんな嬢の話。
髪の毛は少々パーマ気味だが殆どくせ毛。服装はちょいちょい変わる。


inまるマ
原作有知でマニメ無知のマニメ沿い。トリップしたら有利に巻き込まれた展開にもっていかれ言葉が通じぬ状態で仕方なく眞魔国に滞在することに。通訳は有利なので必然的に有利の近くにいるしかなく肩身の狭い思いをするが、ヴォルフ婚約回避のために(独断で)頬叩かれたり双黒だからと見る目が違ったり戦闘に巻き込まれたりと色々泣きそうな生活を送る。言葉は頑張って覚えるが魔力はない。当たり前。地球では住むところがないので年誤魔化して働こうとするが強引な渋谷家の手により居候することに。毎回スタツアに巻き込まれ地球と異世界を行き来するが魔族組はキラキラしてて苦手、有利への目眩く寵愛は目の保養。逆ハーではない。日本人コンビとほのぼのしたり見守ったり色々する話。
2回目のトリップからは黒セーラー着用。全身真っ黒になった。凄くお通夜です。



需要はないからこっそりネタ生存させとくよ
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