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打ち捨てられていない村

昨日、南相馬に行ってきました。
合戦場の桜を見て、川俣を通って、飯館村を経由して南相馬に抜ける道。
他にもコースはあるのですが、私にとって一番わかりやすかったのがそのコースだったので。
でも、帰り、後悔しました。

昏くなった飯館村。この村に足を踏み入れるのも、夜に通るのも初めてでした。
帰り道、灯りの殆どと持っていない街並みは、あの震災後の恐怖を、思い出させたからです。
家も何も壊れていないのに、人っ子一人いない家々。
光の無い村。
背筋がはっきりいって寒くなりました。
僅かな救いは、全く人がいない訳では無い事。
ところどころに灯りが見えました。宿泊はできない筈ですが。
少し心が救われた気分でした。

現在、飯館村でいくつか見たモニタリングポストは低くて0.9。
普通で1.2くらい。
高い所で3の数値が出ているモニタリングポストを福島に住んでいる私でさえ、初めて見ました。
打ち捨てられたようなホームセンター。閉まったセブンイレブン。
まだキレイなのに庭も建物も荒れて汚れた幼稚園や小学校。
前を通るだけで切なくなります。
私達が普通に生活している場所から直線距離30kmも離れていない場所は今もこうなのだと。
私達の町もほんの少し何かが変わっていればこうなっていたのだと。

ただ、行きの道すがら草むしりしている方やお仕事をされている方も見ました。
動いている工場もあったようです。
まだ、故郷に戻ることを諦めたわけでは無いのだとその姿が言っているようで心から敬意を持ちました。

まだ飯館村は打ち捨てられていない。
いつかきっと復興する。
そう信じて、私もまた行こうと思いました。
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