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最後のカツドウヤ・市川崑

 あーバレンタインか。毎年切ない日だな。クリスマスに続き、世の中の六割のカップルがセックスする日らしい。今年から“逆チョコ”な時代になったらしいから、勝負下着着て待ってるよ、野郎たち(笑)


 先日、ロイ・シャイダーの訃報があって追悼を込めて久しぶりに『オール・ザット・ジャズ』を観たところだったのだが、今度は日本映画界最後の巨匠・市川崑監督の訃報である。偉大過ぎて、私なんかが偉そうに語るべきではないのだろうけど、ちょっとだけ書こうかしら。
 遺作となってしまったリメイク版『犬神家の一族』をつい最近観たばかりだったが、映像のワンカットごとに日本らしい構図というか、カット割り編集に至るまで映像の美意識が感じられてやっぱり凄いなあと思った。彼の作品では『細雪』が一番好きかな。谷崎文学をここまで美しく映像化したものは初めてだったし、『ラッキーさん』『炎上』『鍵』『幸福』『おとうと』も良かった。こどもの頃観た『ビルマの竪琴』も未だに目に焼き付いている。
 くわえ煙草が途切れないように、彼自身も永遠にメガホンを握って、人間の裏表を描いてくれると思っていた。「私は24コマを1コマ1コマ見きれる!」の名言はもう聞けないのね。私はイチ映画ファンに過ぎないですが、大好きでした。ご冥福をお祈りいたします。


昨夜観た作品は『クラッシュ』
 ロスのハイウェイで追突事故が起きた。その事故を境に、誰もが抱える“感情”や“不満”の爆発がはじまった。ペルシャ人の雑貨店主人は護身用の銃を購入し、アフリカ系黒人の若い二人は白人夫婦(ブレンダン・ブレイザー、サンドラ・ブロック)の車を訳もなく脅し強奪。人種差別主義者の白人警官(マット・ディロン)は、裕福な黒人映画監督夫婦の車を止めて屈辱とも言える執拗な尋問をした。生活環境も人種も違う彼らに、悲しみと憎しみが交錯する。
 ポール・ハギス初監督作品。アカデミー賞の作品賞、監督賞等ノミネートされた話題の作品でした。クローネンバーグ監督の『クラッシュ』は事故によってセクシャルに目覚める男女を描いていたのに対し、こちらはアメリカ社会にある深いわだかまりや、愛憎劇を描いていました。豪華な顔触れだけじゃなく、それぞれの熱演も素晴らしかったですね。





すれちがった知らない子どもが「0を何倍しても0」と繰り返し叫んでいた(笑)


拍手レス
>小林さん
ありがとう!
逆チョコ待ってます(笑)
また真夜中の哲学しましょ。お酒飲みながらね
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誕生日 11月8日
地 域 福島県
職 業 マスコミ・芸能
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