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ドライブ

 今日は今年初めての夏日だった。半袖でもいいくらい。外にいたらジリジリ焼けてしまいそう。もう明日にもプラムの木が満開になろうとしている。庭は花の香りがして心地よい。

 今日も兄姉たちが作業していて、駐車場を予定しているところの整備をしていた。そこは湿地なので硬く成らすのには大変。震災の瓦礫や脇に生えている竹を切り埋めたりしている。

 夕方、車が戻ってきた。後ろとナンバープレート以外は綺麗に交換され、事故があったのもわからないようになっていた。ただ、椅子が私はいちばん前にしないとアクセルやブレーキペダルを踏めないのだが、ちょっと手前しか行かなくなっていた。でも爪先を伸ばせば何とかなる感じ。ゴミでもつまっているのだろうか(笑)。
 兄姉たちが帰ったあと、一時間ばかりドライブしてみた。桜吹雪の地元を走った。十日ぶりの運転で、最初はドキドキしたがやっぱり気持ちいい。私のストレスもどこかへ飛んでいきそうなくらいに。あとはチャンに会って甘えれば完了!(笑)外出できない間に、彼からプレゼントを送ってくれたり手紙をたくさん貰っていたので、何かお返ししなくちゃね。
 さあ、また忙しくなるぞ。仮設の皆さんに会いに行ったり、テレビの収録もある。合間には執筆もしなくてはならない。元気なうちにやれることはしなくては!

さくらがさいた

 庭の桜がほぼ満開になってきた。例年よりちょっと早い。この木の他にもソメヨシノが何本かあるけど、まだつぼみ。プラムとネクタリンはもうすぐ満開。春だねえ!

 我が家の植物公園(通称・花見山)づくりが久しぶりに再開された。重機が震災により借りられずようやく。神奈川県秦野市に住んでいる甥っ子一家が遊びに来て、高台の中央に桜の苗木を二本買ってきてくれて植えた。
 これからお花が次々咲いていくと思うと楽しみである。連休中は兄姉たちや、その子供たちの声で庭は賑やかになりそう。

 夕方から私は熱が出て、しばらく動けなかった。寒気がしたので風邪をひいたのかもしれない。明日はいよいよ車が戻ってくるので、兄姉たちの様子を見つつ、こっそりチャンのところに行きたいな。




拍手ありがとうございました
素敵なゴールデン・ウィークになりますよう、お祈りします。



あれれ、画像がアップされてない

ボランティアにいらっしゃい

 ゴールデン・ウィークが始まろうとしているのに、桜が散りそうである。連休の間、被災地へボランティアに来られる方がいらっしゃるようだ。私のところにボランティアの方が様子を知らせてくださるのだが、連休に来てくださるのは福岡県と鹿児島県の方々だと聞いた。遠くからわざわざ福島に来ていただけるとは申し訳ないやら、有りがたいやら…。
 この頃はボランティアの数が減り、私が見て廻っている小規模の仮設住宅はひっそりと静まり返っている。あれから食料確保は何とかなってきているけど、隣近所の付き合いはないから、病気で倒れても気づかれない。私はできるだけ孤独にさせないよう、あらゆるところに支援をお願いしているけれど、ボランティアは長期的にいてくれないから、被災者と打ち解ける間も無く帰ってしまう。
 今は瓦礫の処理など力仕事以外の、人と人のふれあいが急務。震災直後にあったような気晴らしが必要なのだ。何も有名人のショーをやれと言うのではなく、一緒にお茶を飲んだり、話をするだけ。それだけで悲しいことを忘れられる。何かしたいと思われているのであれば、そんなことから始めてもらいたい。
 それから観光に来るのもボランティア。観光地は元気を取り戻しつつあるけど、まだまだ震災前には戻っていない。ひょっとすると穴場を独占できるかもよ?(笑)


 大熊町から福島市に避難しているご夫婦は、二人併せて201歳。今日はおじいちゃんが100歳のお祝いをした。おばあちゃんは101歳。二人とも元気だが、自宅は原発から二キロで帰れない。二人が望むことはやはり生まれ育った「故郷に帰りたい」。おじいちゃんは「日本は原発はなくすべきだ」と力強く語る。こういうお年寄りがたくさんいる。
 畑やペットの様子が心配だから帰りたいと泣いて過ごす人たちも…。昨日は川内村の家畜がすべて処分されたという。浜通りの相双地区は未だたくさんの悲劇が絶えない。

もう少しの辛抱だ

 横殴りの雨が降り、生温い風が吹いていた。初夏によくある感じである。せっかくの桜が散ってしまいそう…。

 徹夜で原稿を書いて、少し仮眠したら夢に亡くなった両親が出てきた。日差しで明るい部屋で、座りながら二人が笑顔で私を見つめていた。何も話さずに目が覚めて、少し悔しい。


 今日は事故の相手の保険屋さんが初めて訪ねて来た。担当の男性と、その人の上司を連れだって現れた。
 代車が見つからなかったことのお詫びと、先日電話で言われたタクシーの件についての話。それから私が外出できない問題について、上司の方は「上の者と相談して慰謝料を出せるようにいたします。このような事例は初めてなので、勉強の意味でも特例で何とかしたいと思います」と仰ってくださった。身障者のドライバーはいっぱいいるはずなのに、そんなに珍しかったのだろうか。慰謝料がいただけるなら助かるなあ。
 担当の男性は私と同年代ぐらいだと思うが、なかなかのイケメンでビックリした!私の好みではないけど、昼ドラに出てきそうな感じ。奥さまにモテそう(笑)。ほとんど上司の方が喋り、隣で大人しくしておられた。
 上司の方に、復興会議でお宅の会長さんと一緒になったと話したら、かなり恐縮して「○○○○先生ですか」って感じに驚いて私のことがわかったようだ。しかも大家族の我が家だから、年配であれば知らない人はいない(笑)。はじめは、何かあれば会長さんに言っちゃうよ、と脅して遊ぼうかと思ったけれど、丁寧に対応してくださったからやめた。遊ぶなっちゅうの!

 車の方は28日か29日に一旦戻ってくる。はやく運転したい!チャンに会いたい!

お詣り

 今日も気温がぐんぐん上がり、暖かかった。私はちょっと動いただけで汗ばむくらい。汗っかきはつらいよ(笑)。

 今日はあまりにも不運続きなので、チィ姉に神社へ連れていってもらった(笑)。何となく呼ばれているような気がしたのだ。
 子どもの頃、初詣に行っていた鹿嶋神社の境内は、灯篭などが震災で倒れて殺風景だった。西暦800年頃に武甕槌命(たけみかづちのみこと)が祭られ、以後、白河以北を守る戦勝を祈願していたという長い歴史のある神社。パワースポットとしても有名。事故のこと、個人的な悩みが少しでも好転するよう、お力をお借りしたいとお願いしてきた。おかげさまで気持ちが少し楽になってきたような気がする。
 行く先々で満開の桜を目にした。私が身動きとれない間に、満開になっていたのだ。チャンとのお花見はどうやら間に合いそうにない。




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地 域 福島県
職 業 マスコミ・芸能
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