HERE TODAY DIARY Season2

　このところの大雪で、しばらく外出を控えていたのだが、煙草が切れてしまったので久しぶりに外出した。もう引きこもりなみにウチで過ごしたからドキドキ！(苦笑)車を運転しながら、ポール・ウェラー師匠の歌をノリノリで歌ったら、気分が良くなってきた。
　最近、実は落ち込むことが多くて少々気がめいっていた。人は“蠍座のＡ型”を「ファイト一発！」ぐらいタフだとか、大口叩いてるから強いんじゃないかとか思っているらしいけど、内面は割りと傷つきやすい。それを例えるならば、メールの返事が来なかったりすると、嫌われたんじゃないかって泣いてみたり、この世はオシマイだなんて悩んだりすることがある(笑)
　それなのに困っている人を放っておけない性分で、無理に何とかしてあげようと頑張ってみせたりして、自分に自分を疲れさせ自滅するのがセオリー。嗚呼、なんて情けない女なんだろう。寝起きに大泣きして、気がついたら夜になってたりね(笑)本当に呆れて言葉も出ないね。

　そんなこんなでまたビデオだけど『森田一義アワー・笑っていいとも！』でハナレグミから紹介されたのがリリー・フランキーさん。相変わらず面白いトークだった。
タモリ「大人と呼ばれる人は言葉を信じて生きてるじゃないですか」
リリー・フランキー「(言葉に)縛られて生きてるんですよね」
タモリ「そうそう。」
リリー「酔ってるんですよ。自分の言葉にね」
タモリ「そう。酔ってるんですよ。言葉なんて実体があるようでないですからね。そうやって見ると、あー不自由だと思うんですよ」
リリー「またそういう言葉に女の人ってこう絡め取られるじゃないですか」
タモリ「うん。そうそう」
リリー「こちらにどんだけ気持ちがあっても言葉に絡め取られて“あなたのことは聞けないわ”ってなるじゃないですか。そんな時はもうバンドやるしかないですからね」
タモリ「何かあったんですか！(笑)あーそれでバンド！パンクバンドやる気持ちわかりますよね？あーそれでか(笑)」
リリー「わかりますよ(笑)だから中年になって初めてパンクバンドしかないなって思いましたもん」
タモリ「パンクバンドの気持ち、今頃になってわかるんですよ。アイツら気持ちいいだろうなって思うもん。歌いたい放題歌ってるじゃないですか」
リリー「そうですよ。演奏なんか出来なくても別にギターを床に叩きつけてればいいんだから！(爆)」
タモリ「伝えようとしてない。あの人たちは」
リリー「憤っているだけですから(笑)」
タモリ「あれはいいですよね。一緒に憤っているだけだから(笑)」
リリー「(自分がやってるのは)ムード・パンクってやつだけど、怒りたいけど体が動かない！(笑)余計タチが悪い(笑)」
タモリ「それあるよね(笑)走るとわかりますよ、自分が年をとってるのが。気持ちがこの辺に行ってるのに足がここ。あれ？ってなっちゃう(笑)」
リリー「だからみんな若いときに走れるって記憶があるから、俺は走れてる気でいるから怪我するんですよ」
とかなんとか、リリーさんの女関係に何かあったかのように匂わせ、パンクに燃える不惑の愚痴に持っていくという(笑)面白いなあ。こういう話は何時間でも聞いていたいね！(笑)あれ？私、何メモ取ってるんだろう


昨夜観た作品は『ローズ・イン・タイドランド』
　ドラッグ漬けのママが突然死んで、元ロックスターのパパ(ジェフ・ブリジッス)と逃げるように家を飛び出し、テキサスの田舎にあるお祖母ちゃんの家にやってきた10歳のジェライザ＝ローズ(ジョデル・フェルランド)。お祖母ちゃんは既に亡くなった後で、ボロ家になっていた。パパは早速ドラッグで“休暇”に出てしまい、親友のバービー人形の頭を連れて探検に出た。秘密の屋根裏部屋を見つけがらくたをいじったり、幽霊のような女に出会うのだが…。
　テリー・ギリアム監督らしい作品でした。彼の作品では『未来世紀ブラジル』は大好きだったのですが、この作品は勝手な大人が幼い少女を孤独にするので、ちょっと納得がいかなかったです。ジャンキーな両親が相次いで亡くなりながらもひとり遊びしながら、不思議な世界に入り込む少女は自分の世界で楽しんでいるようで、孤独を避けているんですね。とにかく身勝手な両親が許せないのですが、そういう不条理は描かずファンタジー的なおとぎ話で描いてます。最後はちょっと救いを感じる終り方で良かったです。それから、パパが着ていた“ことぶき”のハッピが妙に印象に残りましたね(笑)