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いつか、雪がとけるように…

昨日は用事で東京にでかけていました。
朝はこっちはけっこうまとまった雪が降っていたのですが、大したことにならず良かったです。
東京には欠片もありませんでしたし、戻ってきたら殆ど溶けてました。


この間書きかけた福島から避難した子どものいじめの話。
正直思うのは…今更?
私は、間違いなく震災から5年の間に福島から避難した子ども達の少なくない数がきっと謂れのない「福島いじめ」の被害にあっていると思います。
伝え聞いただけですが、それが原因で福島に戻ってきた、という家族の話を伺ったことがありますし、
こういう作文もあります。

http://togetter.com/li/1056472#c3286202

震災当時、福島県は確かに原発事故の原因で他県とは比較にならない放射性物質が飛散しました。
汚染という状況に見舞われたのは間違いありません。
それから福島に対する偏見と忌避は様々な報道を通して広がっていきました。
原発事故後、福島の子ども達の「葬式」を行った葬式デモ。
東北のものを食べると健康を害すると言った某武田教授。
福島のナプキンを使うと被曝すると言った噂。
福島に行くと鼻血が出ると言った某マンガ。
他にも某黄色い人とか、某太郎氏とか、ただのお買い得品の紹介を福島県民は福島のものを嫌がっていると勝手な曲解解釈を続ける某とかいろいろ。
そういう「放射脳」の方々のやっかいな所は「自分は正しい」と思っているところ。
悲しい事ですが、人間は自分達が正しいと思い、優位に立てると思った相手にはとことん残酷になれるものです。
相手の気持ちや思いなんて自分の正義の前にはどうでもいいことになってしまうようです。
そして、使い古された言葉ですが、子どもは大人の鏡です。
そんな姿の大人を見れば、子どもはそれを真似て
「福島=危険、汚い」「福島の子<自分達」「福島の子どもはいじめてもかまわない」
と思い込んでいじめに走るのは十二分に有りえて、考えられることです。
それは、きっと冷たい風のように見知らぬ土地で暮らす人達に吹き付け、雪のように包んできたのでしょう。
その寒さに、今まできっと多くの子ども達が、苦しみ、そして耐えてきたと私は思います。

でも、それと同じように、きっと彼らには共感し、支えてくれた人がいたと思います。
福島を理解し、応援し認めてくれた方がいたから彼らは頑張ってくれたのだと思うのです。
私のブログも、多くの人の励ましをいただき支えられてきました。
福島に偏見を持つ人はいる。
でも、共感し、手を差し伸べ支えてくれる人も確かにいるのです。

横浜の子もきっと長い間、苦しみ続けて来てそれを支えてくれる人がいて、やっとそれを表に出せたのかもしれません。
これをきっかけに悩み続けてきた福島の子ども達が声をあげる事で、助けてくれる人と出会えたり被害に合わなくなればいいな、と心から思います。

そしていつか雪が解けて消えるように、福島を取り巻く偏見が消える事を願っています。
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