ここは原発最前線の町

とっても残念なお知らせがあります。
本日の参議院選挙、東京選挙区で山本太郎氏が当選してしまいました。
最終的な得票数とか、順位とかは解りませんが…正直凄く不愉快です。
これでまた、福島拒否、福島叩きをする人とか、福島をフクシマにする人が増えるのだなあと思うと憂鬱な気分です。
まあ、放射能の測定をして結果を公表する、という公約はけっこうな事です。
脱原発、反原発もかまいません。
しかし、その為に福島をフクシマにするのは本当に止めて頂きたい。

そもそも、検査をすると言っていったいいくつの数値が出たら安心するのか。
今の世の中東京だって空間線量は絶対０にはならない。
下手したら福島のどこかより高い数値が出るとこはざらです。
調べて、高いところが見つかって、で、どうするか。
除染も根本的な解決にはならないことは私達が身を持って知っています。
どこかで折り合いをつけて放射能と共存して行かなければならないのにとにかく怯え、拒否するのは意味がないと思うのです。
反原発イベントがあるたび「福島からの声」が上がります。
でも、それは福島に生きている人の声ではなく、福島を「フクシマ」にする人達の声。
自主避難した人達を責める気はありませんが、
福島に生きている人達を
「可愛そうな人」「汚染地に暮らす人」「危機感のない人」
と貶めるのは正直怒りを覚えます。

先の武田氏の講演会で思った事とか矛盾もありますがそれは後で書きますが、福島をフクシマにする人達は共通で「震災後の福島を見ていない」ということ。
徹底的に検査した野菜や米でさえ、（今は武田氏が言う基準40ベクレル以下のものなど滅多な事では出ないくらいなのに）食べてはいけないという。
米なんてＱＲコードで検索すればその袋の検査結果がちゃんと見れるのに、それさえも知らない。
彼が福島を訪れたことは本当に数えるほど。
下手したらテレビ取材の1回か2回くらいかもしれません。
今の福島を知らない。知ろうともしない。
福島をネタに票を集め、でも福島の事なんかこれっぽっちも思っていないと断言できる人が当選してしまったこと。
本当に悔しくて残念なことです。
福島でだったら１２０％彼が当選することは無かったでしょうに…。

もう当選してしまった事は仕方ありません。
でも福島の人間は見ている事を山本氏には忘れないで頂きたい。
本当に…残念です。