色というものは案外はやくになくなっていく。消滅するのか溶け合うのか共鳴するのか入りこむのか響きあうのか
偽物や真実だったり本当だったりひとつになれなかったり。
視力がよくないのに眼鏡をかけない理由としてとある歌い手が「見えすぎて恐いから」と言っていました
その気持ちはなんとなくわかるような
普段は輪郭の曖昧な世界の中に暮らしているものだから見えないほうが幸せなものもある
とある作家は「キスするとき邪魔だから」と言っていました
目から入ったものは、どこから出て行くのでしょうか。
言葉になってか涙になって、泣いたりもしゃべったりもできない人ならばそうやって目に溜まったものを出していけないでまぶしくていっぱいになってふくらんで、それから