何年か前、新作の音楽CDやビデオレビュー記事を執筆させていただいていた雑誌が今でも毎月のように送られてくるのだが、この二ヶ月ぐらいから急激に発行部数が減る方向へ向かっている。パソコン所有者が増える裏で、雑誌を買わない人がますます増えている。出版社や編集者のみならず、私のようなフリーのライターには大きな打撃。元同僚のライターN氏は現在、執筆の傍ら二つのアルバイトをしているくらい苦しいという。彼は昔、六本木のお洒落な高級マンション暮らしでブイブイいわせていた人だった。なんという変わりようだろう。
私も十年前と比べると収入は激減したが、仕事に対しての情熱が昔からなかったので、家事をして過ごす今が一番好きだし落ち着く(笑)でも自分が携わっていた雑誌には、たくさんの読者がいてほしい。寝る間も惜しんで書いたもの、伝えたいことを精魂込めて書いたもの、それらを受け取る人がいて我々の仕事は成り立つからである。
昨夜観た作品は『ぼくを葬る』
パリでファッションのフォトグラファーをしているロマン(メルヴィル・プフォー)は多忙な毎日を送っていた。ある日、病院で余命三ヶ月を宣告された。同棲していた恋人に別れを告げ、家族や彼を取り巻く人たちにはその事を話さないときめる。だが唯一、理解者でもある祖母のローラ(ジャンヌ・モロー)だけに話した。残された時間を精一杯生きようと決めた時、ある頼まれ事を思い出すのだが…。
久々のフランソワ・オゾン監督です。残り少ない時間に、自分が生きた証を残そうとする主人公。恐らく誰もが直面しないと考えもしないことかもしれません。しかし、美しい作品でした。胸がいっぱいになりそうな景色がここにはあるのです。それからジャンヌ・モローの「あなたと死にたい」という台詞には泣けました!
昨年10/22に行われた日比谷野外音楽堂での、結成20周年ギグの模様を収めたDVDが発売!
タワレコが丁寧にも発売日当日に届けてくれた。特典はバッヂと直筆サイン入りクリアファイル。ノーカットだから思い出が蘇りそう!
加藤さん、編集ご苦労様でした。今、再生ボタンを押そうか、あとの楽しみに取っておくか迷ってます(笑)お・し・た・い・けど、うーん、どうしよう!!
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