テレビで放送される映画に、解説者が作品のポイントを紹介する映画解説って、最近妙に恋しくなる時がある。テレ朝の『日曜洋画劇場』の故淀川長治さんをはじめ、日テレの『金曜ロードショー』の水野晴郎さん、フジテレビの『ゴールデン洋画劇場』の高島忠夫さんの熱のこもった解説は、映画の面白さを倍増させていた気がする。(今思い出したけれど、TBSだったか『月曜ロードショー』の故荻昌弘さんなんかもいましたね)
日本のテレビでは現在、スカパーのムービープラスの小堺一機さん、ザ・シネマの長塚京三さん、そして日本映画専門チャンネルのみ解説付きの『日曜邦画劇場』のみかもしれない。
『日曜邦画劇場』は、フジテレビの軽部真一アナウンサーが支配人に扮して作品の解説をする。エンドロールの後、作品の裏話や出演者のインタビューもあったりして、軽部さんの丁寧な解説は映画ファンには有り難い。
しかし、キング・オブ・解説者の淀川さんに敵う人はいないだろう。日本一映画を愛したひとであり、誰よりも心から楽しんでいたからである。この間、往年の名解説を集めた『淀川長治の名画解説』というDVDを買ったのだが、とっても面白かった!だって本当に気に入った作品には興奮して何を言っているかわからないのだから!(笑)それだけ面白いんだよ、とレクチャーされたみたいな気分になって嬉しくなる。
私はよく自分が好きな作品を、淀川さんがどんな風に解説するか想像するのが好き。私が好きなシーンを淀川さんも好きだったら嬉しくて泣いちゃうだろうな、とか(笑)
ネットで映画を調べるのも楽しいけれど、人の口から紹介された方が数倍楽しめるような気がした今日この頃でありました。
昨夜観た作品は『プロデューサーズ』
1959年ニューヨーク。落ち目の演劇大物プロデューサー・マックス(ネイサン・レイン)は、会計士レオ(マシュー・プロデリック)に舞台がコケたら逆に儲かるという計算を告げられる。一体どういうこと
マックスはなぜかやる気になり、かくして史上最低のミュージカルの公演が始まる。
映画→ブロードウェイで上演→更に映画化したものです。ウィル・フェレルのおとぼけキャラが笑いを誘いました。正直、前半は全然面白さを感じませんでしたが、ゲイの演出家が出てから爆笑の連続でしたね(笑)それからユマ・サーマンが往年の女優を感じさせる美貌で登場してきて、素晴らしかったです。
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