昨日あたりから、福島県の小学校の体育の授業でプールでの水泳が始まったみたいです。
子供達は皆、顔を真っ黒、とまではいきませんが真っ赤にして楽しそうに水泳を楽しんでいる様子。
昨年は猛暑の中、それでもプールの使用が出来ず、屋内プールのあるところまでバスで通っていました。
各学校で時間を割り振っての授業でしたから、今年、水泳の授業ができることはとても喜ばしいことだと思います。

ここ半年以上、水の水質検査は全てND。
大地が濾過してくれているのか、井戸水や川水でさえ放射性物質は検出されていないとのこと。
学校は除染も進んでいるし、危険は無いのではないかというのはやや希望的観測が入った楽観思考。
でも、窓も開けられず、外にも出られず過ごした震災一年目の夏に比べれば2年目の今年は外遊びも出来て、窓も開けて、なかなか快適に過ごしています。

巻き散らかされた放射性物質はそう簡単に消えることは無く、減ったように見えても実は場所を変えただけ。
それはよく解っています。
でも、放射性物質と、閉じこもった生活のどっちが健康に悪影響を与えるかと考えれば答えは解りきっています。

アクアマリン福島の常設展示の中には「かっぱを取り戻せ」と、川遊びをする子供をかっぱに見立て、彼らが遊べる自然を取り戻そうというものがあります。
かっぱがまた安心して遊べる風景はまだ遠いものですが、せめて今年の夏は、元気に走り回る子供達の姿は見たいものだと思っています。