福島県産の海産物が昨日初めて市場に並んだのだそうです。
相馬沖50kmでミズダコ、ヤナギダコ、ツブ貝。
試験操業で水揚げされ、2度の検査と、スーパーの自主検査を経ても放射性物質は検出されなかったので南相馬市のスーパーで販売されたのだそうです。
値段は通常の半値程。
安くて美味しい地元産の魚介類ということで、ほぼ完売になったそうです。
でも、これは福島県だから。
まだ他の県は福島県沖の魚に多分、値は付けないだろうなと思います。

現在、福島県の農産物、海産物はその質以前に
「福島県産だから」
と見られます。
それは、放射能が心配だから避けられるか、被災地を支援するために買おうというのとどちらか。
避けられるより買って貰えるのはずっとありがたいことですが、不安という付加価値がついてしまうのは悔しいことです。
本来であるなら、その質はどこにも決して引けを取らない筈なのに、そう見て貰えない事が。

放射性物質は未検出であっても
「それはセシウムだけの事。ストロンチウムや他のものが入ってるかもしれない」
「福島県のデータなんか信用できない」
という記事や書き込みも既に見受けられます。
安心だと言っても信じて貰えず、危険だと言うとそれみろと言われる。
福島県産のものが本当の信用を取り戻すには長い時間が必要です。

だから、後はもう買う人の判断に任せるしかないと思います。
安くて美味しいことは間違いはない、けれど不安が残る福島県産を買うか、買わないか。
買えとも買うなとも強制はできません。
でも、今回の水揚げと販売が「福島ブランド」が本来の魅力による価値を認めて貰うそのきっかけになればいいなと思います。

でも田村市では売ってません。
あれば私も買いますけどね。