今日は3月11日。
忘れもしない、東日本大震災と、福島第一原発の事故が起きた日です。
不思議なもので、昨日の夕飯は忘れようとも、あの日と、そこから続く一週間の事は今も忘れる事は出来ません。
それは多分、私達だけではなく、あの大震災を経験した全ての方が同じであると思います。
私達、多くの福島県民は6年を経てほぼ普通通りの生活を取り戻しています。
でも、原発避難区域となった地区の方達は、今も苦しい生活を余儀なくされている方も少なくありません。
避難区域は徐々に解除が進んでいますが、7割帰還の都路はまだいい方。
戻った方が2割に満たない、という地区が殆どです。
宮城、岩手の津波被害に会われた地域も、防波堤の建設なども行われていますが、失われたものは大きく、決して元通りにはならないと解っています。
でも、それでも私達は前に進もうとしています。
多くの人が、自分にできることを精一杯頑張って、故郷で生きています。
失われたものを惜しむだけではなく、より良いものにしていけるようにと努力する人とそれを支えて応援して下さる方のおかげで、福島も東北も復興の、その先を目指しています。
6年という日は決して短くはありません。
あの日に産声を上げた子供が、今年小学生になるくらい。
あの日の午前中に卒業式を終えた中学生が短大を卒業し、社会人となるくらいの日々です。
でも、その日々を貴重な経験とし、大切に生きてきた子供達はきっと、それを経験しなかった時とは違う何かを持って、生きていく事が出来ると思います。
起きて、食事をし、仕事をして、遊んで眠る。
そんな当たり前の日常は、実はとても大切で貴重な日々であるという事を、私達は6年前に学びました。
そして生涯忘れる事はありません。
東北を支えて下さる多くの方々に心からの感謝を。
これからも、どうぞよろしくお願いします。