ぬた と みつばのおひたし を食べました。
 みつばのおひたし はとても美味しかったけれど、やっぱり、 ぬた はあまり好きな味ではないです。
そう言ったら、季節の食べものだから、しかたないのよ、と言われ、言うべきではなかったとあとで思うのでした。







話題:桜



ことしの春は花の名をたくさんおぼえた、気がします。普段がすくないから、
なのですが。

母上には こぶし の花。




黒蝶さんに、
「×××は大きくなると、××××と呼ぶんだよ」
と、帰り道にききました。
(ど忘れしたのであとでこっそり教えてください…)


黒蝶さんはおばあ様に花の名を教わるそうです。素敵な関係だなあと思いました。











桜というと、授業で習った京都の、話が思いだされます。


ピンクの着物の、淡いようでいて、しかも燃えるような強さをうちに秘め、華やかでしかも深く落ち着いている美しい色。


桜から取り出した色だというのです。


実際は桜の花びらを煮詰めたのではなくて、桜の皮から取り出した色でした。


あの黒っぽいゴツゴツした桜の皮から、美しいピンクの色が取れるのだと教わりました。
この桜色は、一年中どの季節でも取れるわけではなく、桜の花が咲く直前のころだけ…



春先、花となって咲きでようとしている桜の木が、花びらだけでなく、木全体で懸命にピンクの色になろうとしている。花びらのピンクは、幹のピンクであり、樹皮のピンクであり、樹液のピンクであった。








と習い、その着物がすごくみたくなりました。桜の木を見る目も、かわりました。樹木全体の色として受け取れるようになりたいです。




あしもとに、知らない花の名ばかり。
忘却ではないと思われます。
宍倉さんのお墓に添えられていた水色のお花が、とても綺麗でした。知らない花、綺麗。
りょうくんのお墓の隣のお地蔵さまにも、たくさんのお花が添えられていました。種類からして、りょうくんのご両親だと思います。







視界が狭く、暗くなっているのでしょうか。
桜が全体でピンク色になろうとしているのを、見逃したくないと思っています。


美しいものを、美しいと思える心でありたいです。