私が震災直後、このブログを始めて間もなく、誓った事があります。
このブログが終わる日は大熊町の人達が故郷に帰れた日。
それまで福島の震災は終わらないから、と。

しかし、その日は少なくともあと3年半後になりそうです。
先日浪江町や双葉町が5年間は故郷に帰れず、帰らないという事を議会で採択しましたが、先日大熊町も5年間は街に戻らないという方針を議会で採択したのだそうです。
正確には帰れない。
避難区域再編で一部は帰還可能な場所があるものの、除染やインフラの整備が進まない中、戻って元の生活を送ることはできない。
だから、5年間は町全体が戻らず、戻る時はみんな一緒に。
ということでした。
先日のNHKのテレビでもやったそうですが、90代のお年寄りなどは
「もう故郷に戻れない」
と涙ぐんでいたとか。
ひょっとしたらその女性は田村の避難所にいたかもしれない。
そう思うと他人事ではないし、切ない思いになります。

5年というのは過ぎてしまえば短いと感じるかもしれませんが、待つには長い長い時間です。
その時間を仮設で過ごすことはあまりにも辛いでしょうから、仮の街の構想も新たに始まるのかもしれません。
それに5年が過ぎて、故郷に戻れたとしてもかつてと同じ生活に戻ることは決してないのです。
ほんの30km先の町に襲いかかった災害は、何かが違っていれば私達の身に降り注いでいたこと。
けっして他人事ではありません。

いつか本当にその日が来るまで、私達は私達にできることで浜通りを応援し、支えていかなくてはならないと思うのです。
いつか、一緒に5年後の夢を見る為に。