昨日くらいから、田村市の子供達全員が首からあるものをかけるようになりました。
小学生も幼稚園も、保育所の子供も全員。
ご想像の通り、放射能積算計量計。
ガラスバッジです。当初1カ月で積算線量の目安を調べ、その後3か月継続して調べるのだそうです。
正直、遅いんじゃないかなという気はちょっとします。
一番濃かった時期を計算に入れないと、正確な数値は解らないように思うのですが、それでもやらないよりはずっといいのは確かです。
子供達は首から下げるネームプレートのケースの中に自分の名前が書かれたガラスバッジを入れ、なるべく身体から離さないように言われています。

今のところは物珍しさもあって大事に持っていますが、いずれ無くしたりする子がいそうで心配ですが‥‥。

震災からもうすぐ半年。
ようやく色々な体制が整ってきたように思います。
ガイガーカウンターも入手しやすくなってきましたし、除染も少しずつですが進んできています。

根本的な問題は何一つ解決しておらず、先行きが全く見えないのもまた事実ではあるのですが、それでも、昨日より今日、今日より明日が良くなっていると信じて私達は頑張るしかないのだと思います。

計測をしていると子供が
「今? 何マイクロシーベルト? あ〜、けっこうたかいね〜」
と言ってきたり、子供同士の普通の会話に放射能とか、ベクレルとか会話が入ってきたり。

地震に慣れて小さな揺れでは驚かない反面、ある程度以上揺れたと思うと指示するより早く、机の下に潜ったり。

本当に目にもとまらぬ速さです。

良いことも悪いことも、震災で染みついてしまった子供達。

少し悲しくもあるのですが。