これを聞いたのは日曜日の事です。

灯篭流しの楽しい話題を切りたくは無かったので今日に持ってきました。
皆さんの意見も伺いたいです。


ある福島県の人が東京に行きました。
新宿駅を出て歩いていると原発反対の団体が呼びかけをやっていたのだそうです。
そして、その人物にチラシを配りながらこう呼びかけました。
「あなたは原発の電気を使えますか?」
「あなたは福島に住めますか?」

その人物は涙ながらに言います。
「言ってやりたかった。私は福島に住んでいると。今もたくさんの人が住んでいるんだ」

と。

大震災以降原発反対の機運が高まっていることは知っています。
原発の電気と他の発電所の電気分けて使えるのか?
とか言いたいですが別段、そのこと自体には反対するつもりはありません。

原発反対ではないのか?
と問われると、いろいろ考えることもあるのですが、原発そのものが悪いわけでは無い様に思うのです。
(そのことに関しては書きだすと長くなるのでいずれ)

勿論、いつ止むともしれない原発の恐怖に怯えているのは東北や福島だけでなく、東日本、ひいては日本全国同じですから原発反対を叫ぶ人が増えるのは当然だと思います。

しかし! その引き合いに福島の名を福島を知らない人に簡単に出して欲しくありません。
しかも福島がすでに住めないかのように。
福島に住んだら死ぬかのように。

今も福島には200万人が住んでいます。
今もなお、住んでいるのです。

そういう活動家の方達は「福島には住めない」と思っているのでしょう。
政治家、東電の職員などに「福島に住め!」と言っている人もネットなどで多く見られます。

けれど、そういう方達は逆から見れば「福島に住むことは怖い、福島には住めない」と思っているのでしょう。

あの震災後、呼吸するのさえ恐れた地獄の一週間の恐怖も知らず、未だ収まらない原発の隣で、毎日数値を気にしながら生きる思いも知らず。
本当は福島は人が住めない場所になっているのかもしれないという恐怖と戦いながら私達は今も、福島に住んでいるのに。

ここで生きて行かなければならないのに‥‥。


最悪、別にそう思っていても構いません。
でもそれを口に出して、不特定多数の人に呼び掛けるなんてしないで欲しい。

自分達の考えの正当性を示す為に、福島を引き合いに出さないで欲しいと私は思います。

私の僻みでしょうか?
私は間違っているでしょうか?

皆さんは、どう思いますか?