夏祭りが今、東北のあちらこちらで行われている。山形の花傘祭りや青森のねぶた祭りや仙台の七夕など、ほとんどのお祭りが(日付的には)昨日行われていた。仙台の七夕はTHE COLLECTORSの追っかけで何度かぶつかり、アーケードにつり下げられた吹きながしの下を歩いたことがある。遠目では色鮮やかで綺麗だが、その下を歩くとヒダヒダの部分が顔に当たる。運が悪いと、誰かが貼りつけたガムや飴玉、それとソフトクリームを擦ったあともあって大変だったりする(笑)
東京・世田谷の友達を訪ねつつ行った三社祭も懐かしい思い出がある。私がまだ二十歳ぐらいのときだったろうか。当時はなかなか会えないアメリカ人の彼と、境内をぶらぶらしたり、ゴム風船やかんざしを買って貰ったなあ。あの彼は今頃どこで何しているかしら(笑)
私の地元では町内毎の踊りながしが8月の第一日曜日に行われる。今年は雷雨になったので楽しみにしていた人はがっかりしたことだろう。それから9月に隔年に一度、ちょうちん祭りが行われる。こちらは歴史が古く、江戸時代から引き継いでいる年忌の入ったちょうちんが幾重もつり下げられ、一人の担ぎ手がバランスよく練り歩く様はお見事である。
地区の小さな盆踊りも、我が家の裏山で毎年行われていたが、私が高校を卒業した年だったか、役員の高齢化でやらなくなった。裏山には馬が奉られ、大きな石碑があった。ここ一帯は軍の牧場だったので終戦後、供養のために建てたのだと聞いたことがある。幼いころ、お馬さんが神様なんだよと誰かに教わった。盆踊りもその慰めのためだったのだろうかと思っている。しかし、あの頃の母は元気だった。婦人部のお揃いの浴衣をはおり豆絞りの手拭いを頭にかぶり、櫓の周りを何時間も踊っていたのだから。母のあんなに楽しそうな顔も今では滅多に見られなくなった。お祭りって実は切ないものなのかもしれない。
昨夜観た作品は『ルーズベルト もうひとつの闘い』
大恐慌、そして第二次世界大戦が始まる少し前。フランクリン・ルーズベルト(ケネス・ブラナー)は民主党で副大統領候補に抜擢され、政治家として躍進し続けていた。一方家庭では秘書との不倫がもとで、妻エレノア(シンシア・ニクソン)から離婚してほしいといわれていた。そんなある日、ポリオを患い半身が不自由に。ルーズベルトは政治を諦め、ウォーム・スプリングスの保養地で過ごすことにするのだが…。
保養地で過ごしている間に出会った同じポリオ患者たちの境遇を通し、人の痛みを知ったルーズベルト。ケネス・ブラナー、熱演していましたよ。脇役もみんな良かったです。ぜひ、(この頃やたらカメラ目線の)安倍ちゃんに観ていただきたい作品ですね!(笑)
最近のコメント