コードFのレポートの予定でしたがちょっと変更。
福島県の早場米の収穫と検査が始まり、28日に初出荷がされました。
ベルトコンベアー式検査で一袋一袋を検査。
全て基準値以下であることを確認して出荷したという事です。
地元の直売所に出荷されたお米は全て完売。
私はこのことを朗報と考えます。

ですが、ネットのあちらこちらから聞こえてくる。
「信用できない」
という言葉。
「杜撰な検査体制」「ベルトコンベアー式なので数値は信用できない」とおっしゃるのはいつもの御方。
昨年はベルトコンベアー式ので全袋検査すればいいという声もあった筈なのですがね。

ベルトコンベアー式で行う検査の利点は数をこなせることと、大まかな数値を知ることが出来る事だと思います。ベルトコンベアー式でまず検査を行い、その後数値が高い可能性があるものがあったら、さらに細かく調べる。それが何か悪いのでしょうか?

今年、福島の農家は今までにない苦しい日々を強いられました。
それは米農家に限らず、野菜農家も桃をはじめとする果物農家も。
ゼオライトがいいと聞けば使ってみたり、水に細心の注意を払ったり、土を入れ替えたり木を除染したり。それはもう血のにじむような。
その結果、桃の検査結果は不検出が半数以上を占め、早場米の不検出となったのですが
「半数以上という事は、半分以下のものは検出されたのだ」
とか、
「土壌の汚染がある以上不検出はあり得ない」
等言う方もいらっしゃいます。
そう言う方に無理に買ってくれ、食べてくれとは申しません。
ただ、
「人殺し」「テロリスト」
と言われながらも作り続けるそれだけの福島の努力は一体何の為か。
それはこの土地を守りたいという思いと、それ以上に安全で美味しい福島の農産物を食べて貰いたいという願いだと思います。

武田氏でさえ、1kg40ベクレル以下のものであれば食べて問題ないとおっしゃっています。
それでも0ベクレルでないと心配だ、毒だとおっしゃる方はもとより東北のものは買われないでしょう。
ただ、福島に生きる農家の人たちは、福島を信じてくれる人を裏切らないように細心の努力を今年、しています。
牛や豚の過ちは繰り返されず、果物や野菜に例年以上の丹精を込め、米を愛情を持って送り出しています。
(もっと、検査結果を数値化して袋に貼るとか、いろいろやってもいいとは思いますが)
だから、できれば福島を信じて欲しいと思います。