福島県が本格的に
「生活空間における放射線量低減対策について」
乗りだしてマニュアルを作成しました。
良いことだと思います。
数件のモデル地域を作成し、そのデータと共に除染の効果を知らせているのも具体的な除染の方法を示しているのも個人的にとても評価できます。

それに伴い、田村市でも保護者に協力を得てそれを実行に動き出すことにしました。
具体的には校庭の土壌の除去、
通学路の放射線量の測定と低減化対策に必要な高圧洗浄機の購入。
線量計の追加購入。
子供達へのガラスバッジの配布。
扇風機の追加購入。
などです。
とてもいいことだと思います。


その関係でここ数日保護者説明会が行われていました。

子供のガラスバッジの携帯と、通学路の除染、学校の表土除去に保護者の協力を求める為です。
私も参加しました。

で、参加して思う事。
本来なら私のような下っ端がいうことではないのですが。

「プレゼンテーション 下手」

説明会といいながら、こういう事業をしますよ。
と言う話だけで具体的に保護者に何をどうしてほしいのかがさっぱり出てこないのです。
案の定参加した保護者からは、その辺を含めてのツッコミがビシビシ。
せっかくいいことをしようとしているのに説明会で保護者を怒らせてどうする、と正直思いました。
まず必要なのは
「生活空間の放射線量を低下させたいと田村市が思っていることを知らせる事」
「そして田村市はこう言う事をするので、その為に保護者にもこういう手伝いをして欲しい」
と伝えることだと思うのです。
上から目線で言うよりも、同じ目線か少し下から話せば人はだいたいちゃんと聞いてくれます。
その上で保護者の不安に寄り添い、一緒に対策して行こうと話せばもっと協力を得られると思うのです。
大事なのは相手の気持ちに寄り添う事。
皆、今とても不安です。
それを解消する為にできることはしたいと思うし、自治体に期待もしている。

できないことも相手の言葉や考えに自分の意見を押し付けるのではなく、相手の思いを受け止めた上でこういう事情があるから難しい。
と理解を求めるこが大事なのではないでしょうか?

今、田村市の線量は福島県全域で見れば低い。
だから、今、頑張れば将来的にかなり低い環境で暮らしていける希望がある。

子供達と未来の為に、できることはやりたいと皆、思っている筈です。

今回の説明会で言うなら県で作ってくれたカラーマニュアルを配布したり、具体的に皆にやって欲しい事を知らせたりなかなか廃棄物の最終処理場を作ってくれない国にちょっと悪者になって貰って
「表土は早く除去したいけれども放射性物質の処分には国の許可がいる。希望をしているが国がなかなか動いてくれないので、もう少し待ってほしい」
というように話したりすればもっといい反応が得られたのではないかと思います。
共通の敵は人を結束させますし。

せっかくいいことをしようとしているのですから、ちゃんとそれを理解して協力して貰えたらいいなあと思います。