最初の印象が悪かったせいでしょうか?
私の中で「自主避難」というと福島県以外の人達が放射能から逃れて遠くに行くというイメージがあります。
避難区域内からの避難者と違い、自分の勝手で出て行った人、という印象です。
ただ、福島県内でも放射線量の高いところはあり、特に福島市や郡山市は当初(全体的に見れば今も)かなり高い方でした。
だから、そう言うところから不安になり、自主避難を選択した人はいると思うし、それを批判するつもりはありません。悩んだうえでの選択であったと思います。
ただ…いつだったか。結構前なのは確かなのですが1年以内なのも確か。
「自主避難をしています。お金が無くて困っています。生活用品の〇〇と〇〇を譲って頂けないでしょうか?」
と、いうようなことを掲示板に書いていた人を見かけたことが有りました。
その生活用品も洗剤とか歯磨き粉とか、本当に身近なものだけではなく、パソコンやテレビなんてのもあって」
「そんなものまで貰う気なの?」
と驚いたものでした。

それぞれに自主避難した方々が思いや、事情をお持ちなのは解ります。
例えば地元の家のローンに、自主避難した先の家賃がかかって生活が大変だとか、そういうのも解るのですが、
「自分達は避難している。だから、助けて」
とか
「自主避難者だって原発災害の避難者だから助けて貰うべきだ」
というのはなんか違う気がするのです。
世の中は全てリスク&リターン、リスクのない、いいことだけの話ってあんまりありません。
私達は福島に残り、福島という故郷で暮らすことができる。
その代り、もしかしたらガンになるかもしれないとか、放射能の心配とかそういうものを抱えて生きています。
自主避難の人達はそういうリスクからは(多分)解放されている。だから、別のリスクを負う覚悟は必要なのではないかとは思うのです。
この場合、金銭的な苦労とか、そういうものがリスクになるのでしょう。
勿論、地震と原発事故が無ければそんなことは考えずにすんだという意味で被災者であることに変わりはありませんし、それを忘れろとは言いませんが…。

この件については本当に微妙な話が絡んでくるので、私などがあまり偉そうなことを言える立場ではありません。
ただどの道、どの選択を選んだ人でも、後悔しない生き方ができればいいな、と思います。
本当に悩んで、子供や家族の為を思って、福島から自主避難された方々にご不快な思いをさせてしまったのであれば、それは謝罪いたします。

ただ、自主避難という名のもとに沖縄とかに逃げていって、支援を当然だと思って生活する一時話題になった「自称避難」のような方は論外。勝手にしろですが。