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その言葉を言う権利

双葉町の町長さんが双葉町に、核廃棄物の中間貯蔵施設を建設したいという野田首相に対して
「私たち双葉郡民を日本国民と 思っていますか。法の下に平等ですか。憲法で守られていますか」
と、言ったのは8日の「原子力災害からの福島復興再生協議会」でのこと。
この言葉が、勝手に独り歩きしています。

それというのもまた「あの人」が「福島県民は日本人ですか?」というブログを書いているからです。

大変、失礼な言葉ですが、福島のある首長さんが言われた言葉なので、そのまま表現しました。日本人は、日本の法律で1年1ミリシーベルトを被曝限度とすることで、「日本人」を被曝から守ってきました。

その点では、1年1ミリシーベルトを超えている福島に政府は除染もしないのですから、論理的には福島県民は日本人ではないと言うことになります。また安全委員会は「1年5ミリ以上を「著しい被曝のリスク」として、10万年に1度なら5ミリにする」という決定を自らしていたのに、それは国民全体では無かったと言うことです。

 

その意味では、東京の人が日本人で、福島県民も新潟県民も日本人ではありません。日本人にA級(東京)、B級(福島と新潟)と区別するからこそ、東京で使う電気を福島と新潟で作っているのです』


そのままじゃないだろう? 引用するならちゃんと、正しく、状況込みで引用しろ!
と思うのですが、それ以前に、あなたが言う権利は無いと私は思います。


正直、日本政府にとって福島県民は日本人じゃないんだろうとか、ちゃんと対処してほしいとか私達が愚痴ることはよくあります。震災前にも地方格差とかは普通にありましたし。
特に今回の事故ではちゃんと
SPEEDの情報を出して風向きとかを考えて避難指示を出せば、いらない被ばくをしないで済んだ人がいた筈だとか、いろいろな要望をちゃんと聞いて欲しいとか本当に色々あります。
地方の事を見捨てないで、ちゃんとして欲しい思ったことは一度や二度じゃありません。

だから、福島の人間が
『東京の人間や政府にとって福島の人間は日本人じゃないんだろう?』
と言うのはまあ、ありです。
自虐的ではありますが、その怒りや悔しさが毎日を頑張るか糧になることはあると思うからです。

でも! それを他の地域の人が言っちゃいけない。
「田舎者」という言葉を田舎の人間が自分達を指して言う分には冗談だけど、東京の人が他の地域の人に「田舎者」と言ったら侮蔑になるように。
まして、新潟の人まで引き合いに出して…。

そもそも「福島県民を日本人じゃない」なんて思わない人間はそんなことを考えないんですよ。
A級、B級なんてことさえ考えない。
それを考え、口にする時点でその心は福島を差別しているのです。
区別ではなく、差別。

この感じからすればさしずめ西日本は特級ですか?
自分達の住む西日本を汚すなというのですね?
そういえば、花火の件、セシウムさんの件、いずれもあの人は擁護の立場でしたっけ。

「早く「日本人の絆」を感じて、修正してください」

と口で綺麗な事を言っていますが、私はこの悔しさを忘れません。

「福島県民を日本人だと思っていない」
と自ら言ったと同じなんですから。
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