「う〜ん、今日もういろうがおいしゅうございますね」
「……いつ見ても引くぞ。どうやったらういろうを丸々一本そのまま齧りつこうという発想になるんだ」
「ういろうは食べても2〜3切れくらいじゃないか?」
こーたは和菓子が好きだ。洋菓子も好きらしいけど、お茶と一緒に食べる和菓子が最高に美味いらしい。そんなこーたのおやつタイムを眺めながら、俺と菜月先輩はドン引きしていた。こーたがよくやるのが、ういろうのポッキー食いだ。要は、切り分けられる前のそれに丸ごとかじりつく。
「そんな話をしてたら甘い物が食べたくなってきた。誰か買って来てくれないかなー」
「まさかそんな都合よく」