「でも、本当にゲーム上手な子連れて来たねえ」
「俺も下手な方ではないとは思ってたけど、まさかここまでガチでボコボコにされるとは思ってなかったんだよ」

 こないだ、年末のシャッフルバンド音楽祭で知り合ったブルースプリングのピアノ君ことリン君と一緒にゲームをやる機会を設けた。音楽祭の現場でもいろいろ話してたんだけど、彼、ゲーム音楽を通ってるだけじゃなくて自分でも結構ゲームをやってるっぽかったから。
 それで一緒にゲームをやったまではよかった。俺とコンも一応ゲーム実況をやってる身だし、そこそこ渡り合えるだろうと思ってたら完膚なきまでにボコボコにされて。リン君曰く、忖度と接待は出来ないとのこと。してもらう必要もなかったけど、ここまでボコボコにされると逆にその上手さにも感動し始めていた。
 ここで考えていたのは身内にいるPSお化けと対等にやり合えるのではないかということ。そこで俺たちは詳細を伝えることなくプロさんの部屋にリン君を招き、SDXが誇るプレイヤースキルお化けのソルさんにぶつけることを画策したんだ。