「よしっ! じゃあ、テストも無事に終了したということで、断酒終了ー!」
「かんぱーい」
長いテスト期間がようやく終わってやることは一つ。この期間中断っていた酒を心の赴くままにしこたま飲むこと。これはテスト期間中の共同生活中からずっと言っていたことで、互いに心の支えだった。
俺はエイジに起こしてもらっていたおかげで9時半始まりの1限のテストに遅刻することもなく、提出期限のあるレポートも無事に提出することが出来たし本当にエイジさまさまだ。
エイジはエイジでうちから大学に通うことで朝の時間を有意義に使うことが出来ていたようだし、家では負けてしまう読書の誘惑にも打ち勝つことが出来たそうだ。何故ならこの部屋にはエイジが読むような本が本当に少ない。