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サリンジャー

 夕方、久しぶりにらいちと遊んだ。冬毛もさらにふかふかになっていた。チィ姉と双子たちが車で必ず寄っていくのを彼はわかっているので、いつもの時間になると玄関をじっと見つめて待っている。なぜか車に乗って帰るのが癖になっているようで、知らない人の車にも平気で乗りそうになるので来客があるとハラハラ(笑)。

 またもやチが夜に来て、なかなかお風呂タイムに移れなかった(笑)。チもらいちと同じぐらい可愛いが、泊めるとなるとずっと側にいないと鳴くので無理やり外へ出してしまった。マルコがいなくなって数年経つけど、家猫がいる生活もやっぱりいいな。

 健康サロンで出会ったおばあちゃんと意気投合し、昨日サロンの隣の直売所で一緒に買い物した。そのおばあちゃんは昭和五年生まれだそうである。私の父は昭和四年、母は昭和六年生まれだから、ちょうど真ん中ですねって話したら、いろいろなことを話すようになっていた。
 昨日、別れるとき「あんたたくわん好きかい?畑の大根でいっぱい漬けたんだ。明日、持ってくるからあげる。行き合えなかったらMさん(指導員)に渡しとくから!」と言っていたのだが今日行ったら、おばあちゃんは帰ったあとでMさんが渡してくれた。
 新聞紙に包まれたたくあんは遠くからでも臭いがわかるほどで、車に乗せ窓を全開にして帰ったがまだ臭いは取れていないはず!(笑)。夕食に早速いただいたが、物凄く美味しかった。お礼に手袋をプレゼントするつもり。月曜日に会えるだろうか。天気予報は雪になるというけど、早くお礼を言いたい。


 『ライ麦畑でつかまえて』の著者J.Dサリンジャーが亡くなったという。既に故人と思っていたが、大往生だったらしい。学生の頃、手にとり最初はあまり理解できなかったのだが、三回ぐらい読んでこの小説の面白さを知った。
「作品を出版しないでいれば平和な日々だ。
私は書くことが好きで、今も自分の喜びのために書いている」

 長らく隠居したサリンジャーはこう語りながら、公には一切出てこなかった。だいぶ前のことだがNHKのドキュメンタリーで彼の写真を見たことがある。確かハリウッドスター並みにハンサムだった記憶がある。
 自分は書くことがすべてであり、それが自分自身の幸せであると語る彼の気持ちが、私にはとっても理解できる。無数の言葉を組み合わせ、理想の文章が出来ていくことへの快感は物書きしかわからない感覚だと思うけど、彼はそれが自分の中である種の完結を迎えた。それが隠居生活の始まりだったのだろう。社会のしがらみを逃れ、森の中でひっそり暮らし、好きな執筆活動をしていたというから、遺作がこれから次々と発表されるのかもしれない。それはそれで楽しみである。
 先に挙げた『ライ麦畑でつかまえて』も良かったが、『ナインストリーズ』も面白かった。これは九つの短編小説をまとめたもので、各タイトルだけでも面白い。
収録作品
○A Perfect Day for Bananafish バナナフィッシュにうってつけの日
○Uncle Wiggily in Connecticut コネティカットのひょこひょこおじさん
○Just Before the War with the Eskimos 対エスキモー戦争の前夜
○The Laughing Man 笑い男
○Down at the Dinghy 小舟のほとりで
○For Esm ―with Love and Squqlor エズミに捧ぐ―愛と汚辱のうちに
○Pretty Mouth and Green My Eyes 愛らしき口もと目は緑
○De Daumier-Smith's Blue Period ド・ドーミエ=スミスの青の時代
○Teddy テディ

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プロフィール
メアリさんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 11月8日
地 域 福島県
職 業 マスコミ・芸能
血液型 A型
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