体の芯まで冷えるような雨もようやく上がり、時折吹き付ける風を除けば良い天気だった。
しかし、清水由貴子さんの訃報にはびっくりだった。自殺の原因はマスメディアの憶測では母親の介護疲れではないかと言われているが、本当の理由は何だったのだろうか。今となっては誰もわからない。
いつも元気いっぱいの由貴子さんをテレビや映画で拝見してたけれど、最近見かけないなと思ってたら介護のために引退なさってたのか。
私は彼女の気持ちが、何となくだけど理解できる。家族のために若い頃から自分を犠牲にしながら生きるって、本当に辛いこと。周りの友人たちが人生を謳歌しているのを横目に、自分は病気の家族のために介護しながら、生活費も稼がなくちゃならないって、あなたは想像出来るだろうか?
私は、父が亡くなってから母が日に日に生きる気力をなくして衰弱していく姿を間近で見てたけど、病気の人を世話するのがどれほど忍耐を必要とするか学んだと思う。
とにかく病人のわがままに寛大にならなくちゃならないし、自分のために過ごす時間も限られてくる。その閉塞感は物凄い苦痛であり、何かで出掛けても置いてきた母が気になって心がちっとも開放されないのだ。仕舞いには母がいなくなればいいのに、と良からぬことまで考えてしまうのである。あのまま追い詰められてたら、私も由貴子さんみたいになってたかもしれないと思うと胸が苦しくなるね。
その母が急変して父の元へ逝ってしまってから、もっと生きていて欲しかった、もっとこうしてやればよかったのに、とかいろんな思いが私の中で交錯しては淋しい気持ちに…。そして、ご両親が健在の人たちやお年寄りの元気な姿をみると羨ましくなるのである。切ないけど、これが現実なんだよね。
(これだけは言える。ご両親を大切にしない人はバチが当たりまっせ!ご両親が元気なうちに、出来るだけ一緒に過ごして思い出を作った方がいいよ元気だから心配ないなんて言う、あなたの言い訳に後悔する日が必ずや来ますから。)
由貴子さんが安らかに眠れますように。ご冥福をお祈りいたします。
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