去年、鬱状態に陥ったときは従来の寝付きが悪いのに輪をかけて、どうやっても眠れず睡眠導入剤を飲んだりして苦しかったけど、今はベッドへ入るとわりとすぐに眠れている。それが毎日有りがたく、むしろ昼間の生活が楽しみだとすら感じるのである。ヴァンパイアと呼ばれた夜型のワタクシが、ねぇ…(笑)。
何かの本に書いてあったように、眠っている時間がタイムトラベルだと仮定して、人は未来を生きているんじゃなかろうかと毎朝私の頭の中で過る。実は睡眠はほんの数分で、タイムトラベルして朝になっていたとしたら、「もっと眠りたい」とか「もう朝なの?」という感情は正当化されるのではないか。なんぞ訳が判らないことを、私はこの頃よく考えている(笑)。
昨夜観た作品は『モーテル』(2007年)
息子の事故死をきっかけに離婚寸前までの関係に陥っているデビッド(ルーク・ウィルソン)とエイミー(ケイト・ベッキンセール)夫妻は、親戚の家から自宅へ帰るために、ハイウェイを車で走っていた。ところがエンジンが故障してしまい、近くのモーテルに泊まることにした。どこか怪しい支配人メイソン(フランク・ウェーリー)から鍵をもらい部屋へと向かうと、隣の部屋から激しいノックがあり、無言電話がかかってきた。
久しぶりに観た作品は苦手なホラーでした(笑)。仕方なく泊まったモーテルで、思いもよらず夫婦に襲い掛かる最悪の夜。なんかヒッチコックの『サイコ』のようなクラシックなホラーでした。近年は過激な描写がリアルなのがホラーの代名詞ですが、このシンプルで五感で感じるような展開が、実は正統派な恐怖をそそるんじゃないかと思いましたね。アメリカらしい作品でした。
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