悪夢から目覚めてしばらく。現在時刻は午前5時。台所では冷え切った体をあっためるためのお茶を沸かしていて、隣にはユキちゃん。昨日はインターフェイスの1年生が俺の部屋に集まって飲んでたんだ。終電のある子は終電で帰ったけど、帰らなかった子も少し。
 ユキちゃんはハナちゃんに潰されちゃって早々に寝ちゃって、夜中まで頑張ってた……と言うか夜の方がイキイキしてたのがタカティだったな。部屋ではそのタカティとエージが今も眠っていて、ドアを1枚隔てただけの台所が明るいから起こしちゃわないか心配。

「ミドリ、そろそろいいんじゃない?」
「そうだね。えーっと、マグカップはーっと。あれっ、ないなあ」
「部屋じゃない? 昨日使ったとか」
「あ、そうかも。ちょっと取って来るね」