「夏に負けるな! GREENsかき氷大会ー!」
「どんどんどんぱふー」

 慧梨夏サンの景気のいい掛け声で始まったGREENsかき氷大会だ。趣旨はわかりやすい。ここのところ死ぬほど暑いしそんな中でバスケなんかやったら死ぬ。たまにはこういうのもいいよね、ということだ。
 ただ、毎度毎度こういう大会をやるのがコムギハイツの駐車場っていうのがな! うちじゃん!? で、当然のようにうちの冷蔵庫が材料の備蓄庫みたいな扱いになってるじゃん!? まあ、物が少ないから入っちまうんだけど。
 駐車場の空きスペースには海で使うようなパラソル付きのテーブルが設置された。その下には手動のかき氷器と、うちから引っ張ってきた電気で動く電動のかき氷器がスタンバイしている。