「それじゃあ、追いコンに向けて会議しよっかー」
「はーい」
久々に大石先輩が仕切るサークルの光景。4年生追いコンに向けたそれは、やっぱり3年生がメインになってやるのがいいということなのか、そういう風に前々からやっているらしい。
そこまでカッチリした会議でもないし、ということで机の上にはお菓子や各々のジュースが並ぶ。まるでどこかの家でパーティーをやっているかのようにも見える。
「あ、皆さんこれどーぞー、しおしおっとしてざくざくっとしておいしいですよー」
「ミドリ、なにこれ」
「プレッツェルだよ。センターの先輩が人助けだと思って持ってけーって言ってたからもらってきたんだー」
「へえ、おいしそう」
「アオ、食べて食べて! 気に入ったらセンターに行けばまだまだあるよー」