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福島のなう

 今日はどんよりとした曇り空だった。午後には小雨になった。庭では今日も兄姉たちが作業していた。カートがもう一台やってきたのだが、エンジンの調子が悪く自動車整備士の甥っ子が加わり、分解して修理に取りかかっている。

 今日も避難所のお手伝いに行ったら、泣いているお姉さんがいて話を聞くことにした。泣いている訳は何のことはない。この先の見えない生活に疲れていて気が滅入っていたのだった。皆さん本当に疲れが出てきている。ずっと気を張って頑張ってきたのが、ある日突然糸がぷっつり切れたように悲しみに支配されてしまうのである。きっと被災したすべての人たちが一度は同じ思いをしているはず。
 これには掛ける言葉も見つからない。特に原発の周辺住民当事者には「心をひとつに!頑張ろう!」って言葉も、『上を向いて歩こう』もどんなに聴いたって癒されない。家があるのに帰れないやるせなさを誰がどうして救えるというのか…。故郷が無くなるという虚しさをあなたは理解できるだろうか、想像できるだろうか。今この時もペットが餌を探して無人の街をさまよっているかもしれない現実を思うだけでも悲しくなる。
 首都圏の方々には申し訳ないが、正直言わせていただくと福島第一原発も一秒でも早く停止してもらいたい。浜通りの避難者は八万人もいる。これだけの方々が自宅に帰られず、家族が離ればなれになり、仕事も失い、不便な生活を強いられている。
 ましてや原発から遠く離れている中通りや会津地方の住民まで、様々なことに犠牲を強いられている。一歩県外に出ただけで、一部の人たちから福島県民であるがために勝手に差別されてしまうことは耐え難いこと。本当に本当に、福島県はみんなこの状態に虚しさを感じている。それでも頑張ってそれぞれ生活しているのである。水が危ないからとミネラルウォーターを探している方々は、福島県民のことをどう思っておられるだろうか。水以上に不安なことだらけな現実を知ってほしいと思う。
 私は何とかしたいと思いつつ、どうすることもできず、こうして叫ぶことしかできないのが悔しくてしょうがない。せめて大変な思いをしているたくさんの人たちの笑顔が戻るまで、私がやれることは微々たることでも全力でやりたいと思っている。他県の皆さんに忘れられないよう、時々こうして福島の現実を語ることにしよう。



 チャンに会いたいぬぁ。なんかキュンキュンする(笑)。忙しく走り回る彼の姿を思い描きながら、私も今日を生きよう。精一杯過ごそう。





毎日、拍手ありがとうございます
頑張っぺ!
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プロフィール
メアリさんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 11月8日
地 域 福島県
職 業 マスコミ・芸能
血液型 A型
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