「ハマちゃん先輩」
「おっ、どうしたあやめ」
「千鶴さんから、ハマちゃん先輩がお祭りのプロだと聞きました」
「おうよ、祭りのハマとは俺のことよ! マジパねえ!」

 この辺である祭りを教えてくれと、あやめが俺に声をかけてきた。どうやら、屋台の出るような祭りがいいらしい。それで何をするのかと聞いてみれば、夜の写真を撮りたいのだという。

「夜の屋台はコントラストの利いたいい色合いの写真が撮れると思って」
「なるほどな」