「定例会です。さて、もうすぐここの母体のイベントが迫ってるワケだけれども」
「ああ、それがあったかー」

 向島インターフェイス放送委員会の会議が行われている小洒落たビルは、今日も街の中で輝いている。今日俺たちが話し合うのは自分たち主動のイベントのことではない。
 この小洒落たビルを拠点とする企業サマからの支援を受けて俺たちはいろいろな活動を行うことが出来ている。IFの機材を保管したりだとか、ファンフェスのあれこれだとか。スキー場DJをやっていた時代はもっとがっつりお世話になっていたんだけど。
 こっちもお世話になっているからには、向こうの依頼にもある程度は応えなければいけないワケで。IF全体と言うよりは定例会メンバーしか知らないだろう。向島エリアで行われる大きな祭のスタッフとして駆り出されるということは。