「さあ圭斗、散歩の時間だぞ」
「……何もこんな日を選ばなくてもいいんじゃないかな?」
「早くしろ! 年末特番が完成しないじゃないか!」

 菜月先輩と圭斗先輩がバトっていらっしゃる。早く席から立って外に出るぞと煽る菜月先輩と、絶対外になんか出たくないと駄々をこねる圭斗先輩だ。今日はこれからMMPの年末特番・ブラケイト企画の収録なのだけど、一向に進みませんね。

「やァー、この程度の寒さで収録は止められないンすよねェー」
「ほら、りっちゃんPもこう言ってるぞ!」
「菜月さんとりっちゃんを基準に寒さを語られたら僕は死んでしまう。今日の豊葦の最低気温は見たかな? マイナス5度だよ? 最高気温は8度。わけがわからないよ」