久しぶりの雨。空気がカラカラだったからありがたいな。雪の残る地域の人たちは雪崩に注意。
二十年前、ちょうど今頃は霞ヶ関か丸の内で私は詩の朗読会を開いていた。一週間前、地下鉄サリン事件が起きていて、街はお巡りさんや機動隊の人たちがいて、物々しい空気に包まれていた。
朗読会は二日間行われ、お客様も入りきれないくらい集まって下さって感無量の二日間だった。
移動手段に担当編集者の方は地下鉄を使わず、タクシーでの移動だった。あんな悲劇が起きても街は動きを止めず、出勤する人、買い物へ繰り出す人たちが普段と変わらずにいた。
地下鉄サリン事件が起きたのはその一週間前のことだった。優秀な頭脳を持っている人たちが無差別テロリストになってしまったことの疑問と憤り、そして犠牲になった方々の無念を思うと込み上げるものがある。
オウム真理教は教祖麻原の指示で70トンのサリンを作ることを計画した。この量は地球上で暮らす生物がみな死ぬ致死量だったそうだ。
何が麻原をつき動かしたのか、未だに明らかになっていない。大勢の若者がマインドコントロールされ、世界中を震撼させた。
奇しくも阪神淡路大震災の二ヶ月後に。あの時はみんな助け合って生きていこうという気持ちが強かった時期のこと。忘れてはならない。
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